今年のギター・ロック最高作はWILCOである 2009.05.16 22:02 WILCOがオフィシャル・サイトで
新作のストリーミングを行っているので拝聴する。

http://beta.wilcoworld.net/records/thealbum/index.php

ここ10年のアメリカン・ギター・ロックを支えてきたのは、
間違いなく彼らだった。
その姿はとても理知的で、慎み深く、思慮に溢れ、
だから一見すると地味に聴こえることもあるのだけど、
その構えがまるで錯乱と隣合わせのようだったアメリカにあって貴重であり、
良心のありかを照らしていたのだ。

そんな彼らの新作は、自らのバンド名をそのタイトルにしている。
FEISTとのデュエットもある。
ギター・ロックの偏差値がさらに高くなったその音は、
どの局面も奥行きがあり、心地よく、卓見に満ちている。
そして、なにより特筆すべきなのは、
どの曲も、ロマンティック、なのだ。

すごいことだと思う。
というのも、WILCOはやすやすと夢見ないことによって、
その音に英知を吹き込んできたバンドだからだ。
ずっと耐え忍んできた精神が、
高鳴る想いを打ち明けるとき、
それは間違いなく、すべての人の胸を打つ。
そんな「出来事」を思わせるアルバムだ。

このユーモラスなジャケットが、説明できないけれど、よく似合っている。

民主党は2度世論を拒否した 2009.05.16 15:03 さきほど、民主党の新代表選挙が行われ、
下馬評のとおり、鳩山由紀夫が選出された。

巷間言われているのは、鳩山への支持の背景には、
小沢一郎がいるというもの。
実際の獲得票数をみても、
世代であり、旧各党派であり、直近の参議院当選組でありというように、
そうなのであろう。
世論の支持の高かった岡田克也は、小沢と距離を持つグループということになっている。

勝手な妄想として、
ここまでながらく小沢が代表に居座り続けたのは、
総選挙における民主党最高のカードとなりうる岡田を、
どう最高のタイミングで登場させるか、
その期を計ったものだとばかり思っていた。
旧来の政治家の陰を持つ自分が退き、
新しい原理原則を打ちたてようとする岡田を登壇させる。
「対抗軸」として、「自民ではないもの」としての支持がほとんどの民主党の、
それが総選挙に向けた最善のイメージ戦略となるからだ。

ところがそうではなかった。
もちろん、なにも世論で政治を決めろといっているのではない。
しかし、世論を聞く耳を持つ政党であるかどうかは、
選ぶ側にとって絶対の前提条件である。
辞めろという声をさんざん無視し続けた挙句、
この代表なら投票をするという声も、今日の選挙は無視した。
どちらも小沢、であった。


次号SIGHTは5月末発売。


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