1996年9月24日、ウィーザーの『ピンカートン』がリリースされた

1996年9月24日、ウィーザーの『ピンカートン』がリリースされた

ちょうど20年前の今日、ウィーザーのセカンド・アルバム『ピンカートン』がリリースされた。

いまでこそ名盤と「再評価」されている本作だが、本国アメリカでは、大成功を収めたデビュー・アルバム(『ブルー・アルバム』)から一転、酷評された作品であり、その後にバンドが陥った低迷期の始まりともなったものだった。

とはいえ、ここ日本では、本格的にウィーザーが認知され、バンドとの特別な関係を築くきっかけともなった作品だったと思う。

「The Good Life」

「El Scorcho」

「Tired Of Sex」から「Butterfly」まで、たった10曲。時間にして35分にすら満たないこのアルバムは、初めて聴いたときも身体の内側から何か得体の知れないものが湧き上がるのを感じて、そして、すでにして懐かしかったのを覚えているが、20年経った今も同じように、なぜか火照ってきて、せつない気持ちになる。

国内盤のライナーノーツに、当時の自分はこう書いていた。
「しかし、このリヴァース・クオモを無闇に突き動かしている衝動のようなもの、これはそう、僕らの悲しみやせつなさや誠実さや弱さや勇気のおおもとで小さく震えている衝動に他ならないのだ。だから、ウィーザーは、こんなにも壊れやすいまま、決して傷つけられることのないピュアネスとして、僕らの内側に刺さるのである。そして、この衝動とは、ただあなたへ向けてだけ止むことなく発信されているのだ。このとてもとても遠い断絶を越えてみせようと」

こちらはアコースティック・セットで披露された「Pink Triangle」
https://www.youtube.com/watch?v=LG0xxy30H3s
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