miwaクロを観て思ったこと

miwaクロを観て思ったこと

今日は、a-nation island GIRLS' FACTORYへ。

トップバッターのアーバンギャルドに始まり、小南泰葉、ねごと、SCANDALを観て、ヘッドライナーはmiwaクロ。
miwaとももいろクローバーZの、もはやお約束ともいえるユニット、です。一応。

しかし、双方のいいところがここまで見事に表現されるコラボレーションというのは珍しい。
”行くぜっ!怪盗少女”のラップをmiwaがやり、”ワニとシャンプー”でセンスを振り、ももクロの5人がバックダンサーをやり、”ミラクル”を歌う。
しっかり科学変化が起こり、それぞれの曲が少しずつ変化していく。
それが面白いのと、普段のそれぞれのライブで観るより、相対的に曲とパフォーマンスの構造のようなものが浮き彫りになり、それもまた面白かった。
そして、そこでわかったのは……ふた組ともすごいってこと(笑)。
バカみたいな結論で申し訳ないが、この人たちは本当にすごい。
お互いをリスペクトし、一定の距離を図りながら、それぞれの世界観に寄りそい、個性を丸出しにし土足で踏み込むこともなく、それでいて自らの魅力を100%のパワーで見せていく。
そのふたつの100%が重なり、とんでもなくキュートで、幸せな笑いとエネルギーのあるライヴが生まれていく。
これはとてもクレバーで、優しくもある、何より愛のあるコミュニケーションだ。
MCでもふた組はとても仲がよく微笑ましいやり取りだらけでありつつ、やりすぎるところがない。
その塩梅がまた、双方のファンに向けられた広い間口になっているように感じた。
miwa楽曲の捧げどころで数万本のサイリウムが惜しげもなく捧げられまくる絵がえらく感動的だった。

それにしても。
ももクロの安定感、5人の塊感はもはや特筆するでもないが、それに拮抗するでも、飲み込まれるでもなく、ただそこに「いる」ことができるmiwaの存在感、これは一体何なのだろう。
何よりもまっすぐな歌を書き歌うことができるソングライターであり、心情を描く表現者でありながら、自分という表現体に対する自意識において過剰した部分がまったくない。
もしかしたら、miwaがやっていることこそが、我々が「J-POP」と呼び長年愛してきたものの本質であり、その最新型なのかもしれない。
と同時に、紛れもないロックでもあり、ポップでもあり、J-POPでもあるmiwaの音楽は今、このシーンでもっとも無欠なもののひとつだと本当に思う。

とにかく。素晴らしいライヴでした。
今回は規模的にもさすがに大団円感があったが、またぜひやってほしい。
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