NICO、2年ぶりの全国ツアー初日、豊洲PIT。

「まっすぐなツアー」、タイトルそのまんまのライヴだった。
むき出しで、リラックスしつつきちんと緊張していて、素晴らしい曲を気持ちのいい曲として響かせ、感情の向かう方向に素直に従い、たくさんの表情を見せるライヴ。

NICOのライヴの楽しさはとてもいい楽しさだ。
もうちょい正しく言うと、何らかの演出やギミックに頼らない楽しさ。
楽しさという意味での楽しさ。
つまり、メンバーとお客さんが楽しいから楽しい、そういうライヴなのですよ。って意味がよくわからないかもしれない。
なんといいますか、「◎◎があるから楽しい」じゃなくて、「メンバーが楽しそうで、僕たちも楽しいから楽しい」んです。

これはけっこう大事なことだ。
誰より不器用で誠実なバンド、NICO Touches the Wallsらしさとイコールになっている「楽しさ」だからだ。
NICOのライヴはガーッとバカ盛り上がりするんじゃなく、ちゃんと情緒を持って盛り上がっていく。
その空気がもう、たまらなく愛おしい。

「まっすぐなツアー」、いよいよ全国に広がっていく。
今回はマジで地方にも行くぞ、と思っております。