ロンドンのナイト・スポット 2009.07.31 17:25 Electric Ballroom。

地下鉄キャムデン・タウン駅を出て、キャムデン・マーケットへ向かう途中に今もある、このライヴ・ハウス。

ごみごみした商店街と並んでいるので、やたら見つけにくい。
筆者も渡英したばかりの頃は「目的のライヴ会場」がなかなか見つからず、何度も素通りしたり、行ったり来たりした経験あり(笑)。

ロンドンの多くのライヴ・ハウスがそうであるように、
ここも70年以上前からあった古いダンス・ホールで、
30年代〜70年代初期はアイリッシュ・クラブになったり形を変えつつも、昔から貧乏学生や売れないアーティスト達の溜まり場だった「キャムデン地区」の重要なシンボル&社交場であり続けてきた。

本格的にロック・アクトのライヴを打つようになったのは、
確かUKパンク・ムーヴメント真っ最中!の78年頃だったはず。

そのせいか、今は世界に名を馳せる「パンク以降」の有名バンド達の多くが駆け出しの頃、ライヴを演った場所としても有名。

筆者もここで数え切れないほどのライヴを観てきた。
あのシド・ヴィシャスがピストルズ解散後、
UK内で最後のライヴを行った(ナンシーとNYへ渡る直前)のもここ。

ジョイ・ディヴィジョンの数少ないロンドン・ライヴのひとつを観たのもここ。

他にもピストルズやクラッシュはもちろん、初期のU2やスミス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、パブリック・エナミーetcと、数えるとキリがない。

最近ではザ・キラーズやラカンターズ、ポール・マッカートニー(!)なんて有名どころまでここで極秘ライヴを行った。

キャパは1階のフロアと2階のバルコニー・バー・エリアを合わせて約1100人。

1階フロアの隅にあるステージは猫に額より狭いし、
入り口の絨毯も壁の塗料もボロボロだし、
場内に長時間いると客が長年こぼしたビールの腐った匂いまで、、、。

という、ライヴ会場としては最低の環境なんだけど、
そんな小汚い寂れ感まで含めて今も世界中の音楽ファンに深く、深く愛されている場所。

07年にはお隣の「キャムデン・タウン駅の改装&拡張工事」が申請され、
危うくこのビルごと取り壊し&閉館になりかけた。
(そういえば去年暮も似たような理由でアストリアが閉館になったっけ、、、あのゴードン”Kill Joy”ブラウン首相め)。

が、今回は英音楽界の著名人やキャムデン地区の住人達までひっくるめた猛烈な「Electric Ballroomを救おう!」キャンペーンが展開され、
とうとうこの企画自体がボツになった模様(万歳っ!)。

神様、どうか来年の選挙でブラウン政権が保守党に惨敗しますように、、、。

ロンドン・ギグ・ガイド 2009.07.30 10:38
最近、筆者が住む北ロンドンのローカル・パブでもよく見かけるようになった、ロンドン・ギグ・ガイド。
むこう2週間ロンドン中の会場やパブで行われるライヴのほとんどが載っている。

なんとフリー・ペーパーなんです、これ。

約2年前から2週間おきに発行され、
「当初は都心のライヴ・ハウスを中心に配布されていたのが、
ここ最近はロンドン中のライヴ・パブにも無料配布されるようになった(近所のパブの親父談)」らしい。

それにしてはインタヴュー記事やライヴ評、ディスク・レヴューとかも充実してるなぁ、、、。
商品広告らしきものも全然ないし、
寄稿ライターの数もかるく10人以上はいるみたいだし、
どうやって採算をとってるのかしら?

と思い、よく見てみたら、
スポンサーは「ロンドン中にあるライヴ・ハウスほぼ全部」だった。

ライヴ・ハウスといってもピンからキリまであり、
それこそキャパ200人足らすのローカル・パブから、
キャパ10万人のウェンブリー・スタジアムまで。
数えてみたらロンドン中にかるく100以上(!)はある。

で、それら全部が団結し、共同出資で発行するようになったのがこれ。

音源の売上より、ライヴやツアーによる収入のほうが増加する傾向になってきた昨今、実に賢明かつタイムリーなビジネス判断。

普段からやる気も商売っ気もゼロ/何をやらせてもダメな国民=英国人だと思ってたけど、こんな機知やオーガナイズ能力があったとは、、、。

なにかちょっと見直した(笑)。

UKシーン近況 2009.07.29 19:12 日本もUKもフェス・シーズンの真っ最中ですね。

でもそんな中、UKシーンでは次々に新しい動きが起こり始めてます。


★まずは最新UKトップ10アルバム・チャートから。

1, Michael Jackson / The Essential
2, Florence and The Machine /Lungs
3, Lady Ga Ga / The Fame
4, Paolo Nutini . Sunny Side Up
5, La Roux / La Roux
6, Michael Jackson / Thriller
7, Michael Jackson & Jackson 5/ The Motown Years
8, Black Eyed Peas / The End
9, Noisettes / Wild Young Hearts
10, Kasabian / West Ryder Pauper Lunatic Asylum

マイケル、マイケル、マイケルだらけ、、、と思われる前に、よ〜く目を凝らしてチャートを見てください。

そう、7/9付けの本ブログでもライヴ・レポをお届けした、
あのフローレンス&ザ・マシーンのデビュー・アルバム『Lungs』が
今週も全英2位!!!(念のため、これで3週連続2位なんです)。

未だに「マイケル追悼ムード」のUKで、この大健闘はすごい!と思いませんか?皆さん。

8月1日発売のRockin'onには、
フローレンス嬢の初肉声インタヴューも掲載されてます。
ぜひ、ご一読を。


★もう一件は、つい先日の本ブログでも近況をお伝えした、
我らがキング・モンキー/イアン・ブラウン。

9月28日に英リリースされるソロ6作目『My Way』に先駆け、
英公式サイトでは早くも新曲”Just Like You”のストリーミングが開始された。

試聴はここ。
http://www.ianbrown.co.uk/

先日のイアンの発言から「よりモータウンを意識した音&作風」に傾いてきたのかな?と思ってたんだけど、

これって相変わらずの「イアン節」では?(笑)。


更にNME最新号の発言によると、

「新作の”Always Remember Me”という曲では、
日本のマルチ・ミリオン・セラー・ギタリストNAOTOがコラボしていて、
ローゼズのことを歌った(!)”For The Glory”という曲も収録されている」

とのこと。

ううう、、、やっぱり気になって気になって。
早くフル・アルバムが聴きたい。

MUSE最新インタヴュー 2009.07.28 19:03 7/17付けの本ブログでもチラッと触れた、
Hamish MacBain氏によるNMEのインタヴュー記事。

〆切が終わったのでやっとじっくり読んだのですが、

ここでもマシューの「政治論・爆裂トーク」は思いっきり炸裂している。
音楽面の質問のほとんどが後付けだったんじゃないか?と思うほど(笑)。

筆者も今作の歌詞について少し訊くつもりが、
エンエンと続く「近代政治オピニオン」トークになってしまい、
あぁ、他の質問を訊く時間がなくなる、、、とハラハラしたものですが、
多分MacBain氏も同じパターンに陥ってしまったんだろうな(笑)。

しかし、マットは喋る。
「非常に饒舌な人」であることは前もって編集部から聞いていたものの、
まさかこれほど喋る人だったとは、、、。
しかも超早口。
一瞬でも気が散ろうものなら、ついていけなくなるほど早口。

典型的な英中産階級アクセントで喋ってくれるので、
筆者にとっては聞き取りやすく助かったんだけど、
あの独特のテンポに慣れていない人にとっては「英語の早口言葉」にしか聞こえなかったんじゃないか?
後日テープ起こしをしている段階であらためて気付いたんだけど、、
わずか15分でかるく普通人の倍以上は喋りたおしてくれた。


勿論、本誌Rockin'onの取材ではもっと「音楽的な質問」も訊いてます。
マットの「世界最速トーク」の隙を見て切り込み、他の質問もすべり込ませましたので。
掲載はいよいよ数日後の8月1日発売号。
乞う、ご期待!


PS・
あ、いかがでしたか?
先日の「世界を股に駆けた新曲USBトレジャー・ハント」。
”United States Of Eurasia”が公式で聴けるようになりましたね。

くれぐれもあの曲だけで、アルバム全体を判断しないように。

今作は曲によってサウンドもスタイルもまるっきり違う。
あらゆる意味で「ロック・バンドの限界を超えた」モンスター・アルバム。

MUSEって凄ぇー。

オアシスとA-HA/iTunesフェス 2009.07.27 20:06 フジは大雨で大変だったようですね、、、。

最近ずっと雨&風続きのロンドンでも、色んな意味で「荒れた週」でした。


★まずは〆切明けの7/21(火)に北ロンドンの@ラウンドハウスで観た
オウェイシッス(今年の「iTunesフェスの顔」)。

で、既に各メディアでも報道されているように、
この日のリアムは過去数年見たことがないほど「大荒れ」ライヴ。

そもそもは、前のほうにいた客数人が(多分ふざけて)ビール入りのボトルやコインらしきものをステージに向かって投げ、
それが運悪くリアムの服に当たってしまったのが事の発端。
(オアシスのライヴで我々客がラガーの雨を浴びるのはいつものことだけど、英国人客の態度が最近だんだん悪くなってきてるのも事実なので、、、)

それ以後はご本人も遠目からありありと伝わってくるほど不機嫌になり、
観ているこっちとしてもハラハラするような光景が何度も展開された。
ライヴ中盤でマイクをバンッ!と叩いて楽屋に消えた時、
うへっ、、、もしかして今日のライヴはこれで中止!?とビビったのは筆者だけではなかったはず。
(この辺の詳しい流れは7/23付けの弊社web,NMEニュースを参照)。

だがしか〜し、
この「リアムぶちキレ事件」に対するUK内の反応は意外や意外、
国中のオンライン・チャット・ボードでも
「よくやった!それでこそリアムだ。
ここ最近の物分りのいいリアムなんて、リアムじゃねーよ」
的な投稿が多かったのには不謹慎にも笑ってしまった。

やはりあの初期の「ワイルド・マン=リアム」を心のどこかで恋しく思っていたのは筆者だけではなかったんですね(これじゃますます不謹慎か)。


★続く7/24(金)は、同じ会場で今度はA-HAの最新ライヴ。

この日は客層もガラリと変わり、大人しそうな学生やカップル、主婦タイプが多い。

場内でも終始、聞きなれない外国語が飛び交っていた。
ドイツや北欧からの遠征組が多かったのかな?
先月リリースされた彼らの最新作『Foot Of The Mountain』も、
ドイツではチャート1位、母国ノルウェーでも2位だったし。

で、そんな「マナーを心得たヨーロピアン」な客層だったので、この日はトラブルらしいトラブルもないまま大盛況でライヴを無事終了。

当日のセット・リストはこんな感じ。

A-Ha, iTunes Festival, July 24 2009, @London Roundhouse

1, The Sun Always Shine On The TV
2, Riding The Crest
3, Cry Wolf
4, Scoundrel Days
5, The Bandstand
6, Stay Oh These Road
7, Hunting High And Low
8, Summer Moved On
9, Manhattan Skyline
10, Foot Of The Mountain
11, Analogue

Encore
12, Train Of Thought
13, Take On Me

最後の”Take On Me”では、
もちろん場内揃ってのシング・アロング合戦。

ビートルズ関連の話題2つ 2009.07.23 02:16 いよいよ9月9日に過去の全作品が特別リマスターされ、
世界一斉リリースされるビートルズ。

★6/3と6/5の本ブログでもお伝えした、
ビートルズのPCゲーム=Rock Band : The Beatlesの収録曲の詳細が、
より明らかになった。

現時点で分っているトラック・リストは以下の通り。

1, I Saw Her Standing There
2, I want To Hold Your Hand
3, I Feel Fine
4, Taxman
5, Day Tripper
6, Back In The USSR
7, I Am The Walrus
8, Octopus's Garden
9, Here Comes The Sun
10, Get Back
11, Twist And Shout
12, Do You Want To Know A Secret
13, Can't Buy Me Love
14, I Wanna Be Your Man
15, Eight Days A Week
16, Paperback Writer
17, And Your Bird Can Sing
18, Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
19, With A Little Help From My Friend

他にもWithin You Without You, Tomorrow Never Knows, Yellow Submarine, Revolution, Birthday, Dig A Pony, I've Got A Feeling、
等の曲が収録されるらしい。



★で、そのビートルズやピンク・フロイド等のレジェンド達がかつて数々の名作をレコーディングした、ロンドンのアビィ・ロード・スタジオ。

最近なんと「オンライン・マスターリング・サービス」まで始めた。

近年にもベイビー・シャンブルズやラスト・シャドウ・パペッツ等の若手バンドが、
この「世界一」といわれるスタジオの機材やエンジニアを使い作品のマスターリングをしてきたが、

下記のサイトにアクセスし、セキュア・サーバーで音源を送れば、
「どんなバンド/アーティストでも世界に名高いアビィ・ロードのスタジオ&機材&エンジニアを使ったマスターリングが可能(!)」だそう。

http://www.abbeyroadonlinemastering.com/


サーヴィス料金の問い合わせ等は、各自が上記のサイトで問い合わせてみてください。

イアン・ブラウンとマイケル・ジャクソン 2009.07.22 02:16 以前イアンのソロ・ライヴを観ていて、あの独特の歌い方&動きで
急にマイケル・ジャクソンの”ビリー・ジーン”を歌い始めた時は、
「この人、大丈夫か!?」という空気と共に場内がシーン、、、と水を打ったように静まり返ったものですが。

本人はマジもマジ、「大マジ」だったんですね。

★来る9月28日にいよいよ英リリースされるイアンのソロ・アルバム6枚目『My Way(え?)』は、

他でもないあのマイケル・ジャクソンの『スリラー』にインスパイアされた作品(!)、とのこと。

「この新作の青写真は『スリラー』だったんだ。新曲が出来上がるたびに、基準(『スリラー』の基準?)に及ばないと思うような曲は全部ボツにした。アルバムのマスタリングもマイケル・ジャクソンが急死した日に行われたんだよ。これって俺は良い兆候だと思ってるんだ」。

本日7/22発売のNME最新号におけるイアン本人の発言。

うーん、、、この人の考えていることは未だに理解に苦しむ。


なお、このソロ作『My Way』はDave McCrackenをプロデュースに迎え、
マンチェのBattery Studioで録音された。

リード・シングルは”Stellify”という曲で、
アルバムに先駆け、9月21日にリリースされるらしい。

にしても、一体どんなアルバムなのか?
聴くのが怖いよ、イアン。


今週末のロンドン 2009.07.21 20:29 最近のロンドンはずっとこんな色の空。

毎日雨模様で、日中の風もなんとなく肌寒い。
「今年の夏はこれで終わったんじゃないか?」という声も。

今週末ロンドンのVictoria Parkで行われたLoveBox Weekenderフェス(
N.E.R.D、デュラン・デュラン、ダヴズ、マーク・ロンソン、他)も、
ドシャ降りの大雨に見舞われたらしいし。

ドーバー海峡を越えたスペインで今週末行われたBenicassimフェスも今年は台風なみの暴風雨に見舞われ、
機材もステージ・セットもまともに設置できないので、
ヘッドライナーのキングズ・オヴ・レオンはさっさと自分達の機材を片付けてドタキャン→次のツアー先スイスに向かうわ、
リリー・アレンも急に体調を崩してドタキャンするわ、
ポール・ウェラーのライヴ中には強風に煽られ近くで大火事まで発生するわで、
さんざんな目に遭っている模様、、、。

聞けば、マニックスもナノムゲンの直前にニッキーの急病でドタキャンになったそうで、、、。
最近のUK勢は災難続きだなぁ、、、。

ギリギリの〆切(7/21)を目前に、食べる暇も、お風呂に入る暇もなくPCを打ちまくっている筆者も正直死んでますが。
日本は今週末からいよいよ3週間ぶっ続けのフェス・シーズンに突入するんですよね。お疲れさまです!

夏ってこの業界で働く人々にとっては、いろんな意味で最もストレスフルな時期なのかも。

異国で出会った英国人の知人 2009.07.17 17:07 まだイタリア気分が抜けてません。

ちょうど今〆切直前の崖っぷちにいるので(今週末も)、
そんな現実から逃避したい願望がこんな形で出たんだと思いますが。

PC画面を前にキーを打って打って打ちまくっていても、目に浮かぶのは、
コモで過ごしたあの楽しく、美しい日々ばかり、、、。


★写真左がNMEのレヴュー・エディター、Hamish MacBain氏で、

★右がUKビッグ・アクトのほとんどを手がけるあの有名なPR会社Hall or Nothingの女社長=Terri Hallさん(マニックスの育ての親でもある故フィリップ・ホール氏の奥さん。筆者も長年お世話になった)。

先日コモでMuseの取材をした後、一息つこうと近くのカフェに寄ったら、
バッタリ鉢合わせしたのがこの英国人の知人2人。

聞けば、NMEの取材もこの日の我々国際プレスの後にブッキングされていたらしい。

世間は狭い(笑)。

オアシス最新セット・リスト 2009.07.16 22:35
12th July 2009, @London Wembley Stadium

1, Fuckin' In The Bushes
2, Rock 'n' Roll Star
3, Lyla
4, The Shock Of The Lightning
5, Roll With It
6, Cigarettes & Alcohol
7, To Be Where There's Life
8, Waiting For The Rapture
9, The Masterplan
10, Songbird
11, Slide Away
12, Morning Glory
13, My Big Mouth
14, Half The World Away
15, Whatever
16, I'm Outta Time
17, Wonderwall
18, Supersonic
19, Live Forever

Encore
20, Don't Look Back In Anger
21, Falling Down
22, Champagne Supernova
23, I Am The Walrus


今月末のフジに参戦される方々の、ご参考にでも♪


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