ジョン・ライドンの「人生のサントラ曲」その3

ジョン・ライドンの「人生のサントラ曲」その3

Warning!

今日の先生のコメントは人によっては非常に不快感を抱くかもしれません。
前もってお詫び申しあげておきます、、、。




★その3/パンク時代の俺が好きだったアルバム=『The Raincoats(79年)』、ザ・レインコーツ。

「俺がピストルズ時代にやろうとしてたことに関しては自分でも深い自負があったんで、
他の劣化コピーみたいな奴らと一緒くたに”パンク”のカテゴリーに入れられることには、実は凄く傷ついてたんだ。

でもザ・レインコーツはそんなゴミ連中とは違う、全く新しい視点を提供してくれた。Xーレイ・スペックスとかもね。

で、その後、多くの奴らによって書かれた、いわゆる”パンク本”のほとんどがこの点を見逃してたんだ。
彼女らがバンド活動に関わったのは他のどんな理由でもなく、
”オリジナルで優れた表現をするため”だった、ってことに世間が気付いてなかったって意味さ。

つまり彼女達のやってたことは、
色んな借り物のごちゃ混ぜで作った出来損ないケーキみたいなグリーン・デイとは、百万光年の差があった、ってこと。
最初のヴァースはジョニー・ロットンから拝借して、
コーラスはビリー・アイドルから拝借する、
で、セカンド・ヴァースはシャム69から拝借する、みたいなさ。

奴らのやってることは本末転倒もいいとこだよ」。


、、、今日は猛毒がてんこ盛り。


★ザ・レインコーツといえば、生前のカート・コベイン(ニルヴァーナ)も非常に気に入っていたバンドとしても有名ですが。

本作『The Raincoats』が94年に英ラフ・トレードから再リリースされた時のヴァージョンでは、カート自らライナー・ノーツまで書いている。

こんなこと言ったら先生にどやされるかもだけど、
もしかしてジョン・ライドンとカートって、意外と感性が似てるところがある?
児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする