カンヌ映画祭で話題のUK産・ゾンビ映画

カンヌ映画祭で話題のUK産・ゾンビ映画

その名も、『コリン』。
何じゃ?それ。

と思われるかもしれませんが、現在開催中のカンヌ映画祭で、
ディズニーの3Dアニメ新作『Pixer』に負けないほど世界中のディストリビューター陣の注目を浴びている作品が、これ。
現在買い付けに興味を示しているディストリビューターの中には、
「日本の某2社も含まれている(!)」らしい。

そういえば、今年のオスカーでも大活躍した『スラムドッグ・ミリオネア』。
あれを期に、世界中の映画ファンの目もがぜん「UK産作品&監督」へ向き始めたということなのか?

UK産ゾンビ映画といえば、筆者などはやはり04年のホラー・コメディ作『Shaun of the Dead(サイモン・ペッグ万歳!)』がすぐ思い浮かぶんですが。

この最新作『Colin』は、「笑い」を狙ったモノではなく、
無名新進監督マーク・プライス(31歳)が、過去1年半をかけて作った「ゾンビになった男の視点から語る悲劇作品(ええっ!?)」なんだそうで、

普通のハンディ・カメラ(そう、卒業式や結婚式に親や親戚が使うあれ)を使い、ロケはプライスの出身地である南西イングランドのスワンジーとロンドンで行われた。
制作費は、たったの£45(約6795円!!!)。
もちろん俳優も衣装&メイクもエキストラも、全部各自のボランティア。
だよなぁ、6795円じゃ制作スタッフのお茶代にもならないし。

、、、本気なのか冗談なのか筆者にもさっぱり解らないので、
以下にプライス本人のコメントを。

「通常のハリウッド・ゾンビ作品のような、客の悲鳴や怖さを狙った路線はあえて避けたんだ。むしろ客を感動させたかった。客がこれを観て泣きたくなるような、本物のエモーションを促すような反応が欲しかった。
だからこそ、ゾンビになった男の哀しい視点からこのストーリーを描くことにしたんだ」。

もし日本で公開されたら、邦題は『哀しきゾンビ/コリン』?

少なくともプライス監督は大マジのようですが、、、。


★下記のサイトでトレイラーも観れます。

http://www.nowherefast.tv/
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