セックス・ピストルズが70年代に住んでいた家が歴史的重要建築物リストに加えられる

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★セックス・ピストルズの「”アナーキー・イン・ザ・UK”リリース&パンク勃発!から40周年になる今年/2016年を記念し、
英政府、大英図書館、ロンドン博物館、英映画協会、
英ファッション評議会等が関わる各種イベント年間キャンペーン=「パンク・ロンドン」が催されるのは皆さんもご存知かと思いますが、

それに加え、
セックス・ピストルズのメンバー達が70年代に住んでいたタウン・ハウス(ロンドンのウェスト・エンド地区にある6 Denmark Street)に、
歴史的重要建造物リストのグレード2が授与されることが発表された。

今もジョニー・ロットン等が70年代に描いた落書きが壁に残っているこのタウンハウスを歴史的重要建築物リストに加えた理由として、
英歴史保存団体「ヒストリック・イングランド」の責任者は、

まず「こうした建造物の壁や家具に残されたパンク・ロックという文化的現象の貴重な例」を挙げ、
「パンク・ロックは我々英国民の文化的歴史において非常に重要な出来事であり、
今後の世代のためにも残しておかなければならない文化遺産と判断したから」
と語っている。

このニュースを聞いて、また「パンクが体制側に取り込まれてしまった、、、」と嘆く層もいるが、

このリストに加えられた建造物は、
「今後誰が購入しようが取り壊したり、改造したりできなくなる」ことが英法律で決められているので、
ここ数年ロンドン中で起きている「海外の富豪家主が英ロックの重要な歴史的スポット(有名な会場やスタジオ)を買占め&取り壊してもっと金になるオフィス・ビルや高級フラット等に改造する」
なんてことは今後、絶対できなくなる、

というのは、いちロック・ファンとしても正直かなり嬉しい。
児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
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