沢田研二@日本武道館はザ・タイガース復活ライブでした

沢田研二@日本武道館はザ・タイガース復活ライブでした

今回のツアーは、事前にザ・タイガースの元メンバー6人中4人が全面参加ということで、おそらくは多くがそのナンバーであろうことは予想していたものの、全曲それによるザ・タイガース復活ツアーになっているとは思いもしなかった。

だったら、ザ・タイガース名義でツアーを回ればいいと思うのだが、
敢えてそうしなかったことについて
「僕は6人全員が“またタイガースをやりたい”と思っているのでなければ
それはタイガースではないと思っています。望みは捨てていませんが」と
語っていたくだりは、沢田さんのこのバンドに対する運命共同体意識の強さ、
言い換えると愛情の深さを端的に示していた場面で、
場内が大きな拍手と納得感に包まれた瞬間。

ライブは、往時の人気ぶりを40年の歳月を越えて実感するもので、
メンバー全員、弁もキャラも立った堂々の風格。
まずはブリティッシュ・ビート・ナンバーのカバー大会でスタートし、
後半のオリジナルによるヒット曲オンパレードまで、
硬軟それぞれの魅力を分かりやすく追憶していく考え抜きの2時間半。

360°のお客さんに囲まれたステージで、
お辞儀の度に、右から後ろ、左から後ろへの目配せ手配せを忘れず
常に全てのお客さんの視線に応える姿は流石"スター"でした。
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