ACIDMAN オオキノブオのチリ・ボリビア紀行DVD
2011.02.22 23:57
今週リリースのDVD『scene of“ALMA”』(写真)。1枚が近年のPV集、もう1枚がオオキの南米紀行という2枚組なんですが、紀行の方もなかなか良い内容です。
僕自身、旅好きで国内外よく出かけるクチなんですが、
よくあるガイド本とか、観光DVDは見ないほう。
安全圏だけの無難な内容は食い足りないし、そもそも旅というのは、
伝聞ではなく、自身で新発見・体験するところに意義があるわけで、
あらかじめお膳立てしてもらってどうする!? というのが基本的な発想です。
なんですが、この映像は最後まで見てしまった。
というのは、予定外のアクシデントや、
覚悟していたとはいえ殊の外シビアだった苦難等がそのまま収められていて、
つまり体験記として、すごい正直なものになっているから。
もの凄い寒強風の中、ほとんど吹き飛ばされそうになっているスタッフさん、
日本には生息していないアルパカの群れに出会って、思わず歓声をあげてしまう瞬間、
バリケードに行く先を阻まれてしまい、仕方なく砂漠上の道なき道をひた走るクルマなどなど、
すべてがあるがまま、いち旅行者の素朴な瞳で綴られていて
「いい旅してるなあ」と、素直に羨ましい気分になってくる。
自分も元気で丈夫なうちに、もっともっとこういう旅をしておかなければ、と
つくづく思う。