第9回:エレカシ×チャボ×泉谷でRCを!

第9回:エレカシ×チャボ×泉谷でRCを!

エレファントカシマシに、仲井戸“CHABO”麗市と泉谷しげるが
加わって、RCサクセションの曲をやる。

これ、発表になったの4月の頭でしたが、やはり、相当なインパクトでした。
エレカシ関係のネットとか、しばらくこの話題一色になっていたほど。
エレカシ、チャボ、泉谷って、80年代から日本のロックを聴いている身からすると、
もっと言えば80年代からロッキング・オン・ジャパンを読んでいる身からすると、
もう、奇跡のようなセッションです。

しかも、その組み合わせでやるのが、RCサクセションの曲。
まず、エレカシがRCから大きな影響を受けている、 というのは、わかりますよね。
JAPAN JAMの公式サイト「ARTIST」のページにも、アマチュア時代、
エレカシはRCの「BLUE」を全曲コピーした、という話が載っていますが、
そういうことを知らなくても、
聴けば明らかです。
たとえば。

「ファイティングマン」は、「雨あがりの夜空に」みたいな曲を作ろう、
と宮本が思って、書いた曲である。

って、本人がそう言ったわけではありません。
誰かがそういう説をのべているわけでもありません。
ただ、私がそう思っているだけです。

でも、似てません? ギター・リフで曲が始まるところと、そのリフ自体が。
ただ、宮本ならではの個性が、というか才能がじゃまして、
できあがったら、全然違う曲になっちゃった。
っていうことではないか、
いや、実際どうか知らないんですが。

しかも。その「雨あがりの夜空に」を作曲したふたりのひとりであり、
あのリフを作った張本人である、チャボさんと一緒にやるなんて!
……って、あの曲やらないかもしれないけど。

しかも、泉谷しげるも一緒。
チャボさん的には1970年代初頭、古井戸で青い森(というお店が
昔、渋谷にあったのです)に出ていた頃からの友人であり、
エレカシ的には尊敬すべき先輩である、泉谷しげる。
いや、どのくらい「尊敬すべき先輩」なのか、詳しくは知らないんですが。
でも、1987年だか1988年だかのジャパンで、このおふたり、対談してました。
宮本さんが「俺、恋人よりも師匠がほしいんです」と言っていて、
泉谷さんが「何言ってんだおめえは」とか返していたのを、憶えています。
去年にはCutでも対談してましたよね。

エレカシ、昔、「BLUE」を全曲コピーした、ってことは、
あのアルバムからもやるかな。
「多摩蘭坂」、チャボのギターで宮本と泉谷が熱唱。
「ロックンロール・ショー」もありだな。一昨年のフジ・ロックの、
清志郎追悼ステージで、Charがカヴァーした曲です。

あれ? 待てよ。エレカシ置いといて、歌:泉谷、ギター:チャボって
考えると、それ「泉谷しげる&LOSER」じゃん。
80年代後期、アルバム『吠えるバラッド』の頃の泉谷の
レコーディングとツアーを行ったバンド、LOSERの
ギターだったんです、チャボさん。もうひとりのギターは下山淳ね。
その後、1997年に、泉谷しげるとCHABO BANDが一緒にライブをやって、それを1枚の
アルバムにしてリリースする、という、『対決~復讐するは我にあり~』
という企画もありました、そういえば。

ちなみに。2008年の10月にSHIBUYA-AXで行われたイベントで、エレカシは、
「BLUE」の収録曲、「よそ者」と「チャンスは今夜」をカヴァーしてます。
しかもそのイベント、チャボさんのバースディ・ライブみたいなイベントで、チャボさんも、泉谷も、出演していた。
ただし。同じステージに立って、一緒にはやらなかった。
つまり、いわばニアミスだったわけです。
で、今回は、それがいよいよ……! な、わけです。

というように、どの方面から想像しても、とにかくもう、アガらずにはいられません。
5月5日出演。
見逃したら一生後悔すると思います。

JAPAN JAM 2011 公式サイト http://japanjam.jp/2011/
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