DIR EN GREY、壮絶@新木場STUDIO COAST

DIR EN GREY、壮絶@新木場STUDIO COAST

『DUM SPIRO SPERO』という果てしなく巨大なアルバムが、まだ全貌は飲み込めないものの、ようやく実体として体内に入ってきたような、個人的にはそんな印象。
もちろん、それは興奮と衝撃の連続で、終演後の今もショックでくらくらしている状態。ああ、凄まじかった。

ツアーを締めくくる、新木場STUDIO COAST 2デイズの初日。
セットリストは毎回違うとは言え明日もあるので詳細は省きますが、
意表を尽くオープニングから、鉄板のアンコールまで、セクションごとに様々な表情を見せながら突き進む圧倒的なライヴ。
スクリーンもフル活用され、質量ともに膨大な音と情報の海に飲み込まれる感じだった。
いきなりクライマックスみたいな序盤もすごかったが、個人的には、中盤の“THE BLOSSOMING BEELZEBUB”〜“蜜と唾”のひたすらスローでヘヴィなパートに身震い。

京の踊りはシヴァ神のようだったり、叫びは怪物のようだったりと、どんどん人を超越した何かに接近していくけど、そうなればなるほど逆に胎児みたいな剥き出しの「人間」に還っていくようにも見える。
改めて、表現者としての尋常じゃなさに驚いた。

バンドも観客もまだ完全に掴めていないと感じる曲もあるものの、逆にそれが完全に表現されたとき、そこには今までに見たことのない圧倒的な風景が立ち現れるのだろうとも確信させられた。

今日“VANITAS”は披露されなかったが、いつかライヴで聴ける日はくるのだろうか?

11月30日発売のJAPANでレヴュー書きます!(福島)
ROCKIN'ON JAPAN 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする