Beat Happening@渋谷QUATTRO

Beat Happening@渋谷QUATTRO

今夜は渋谷クラブクアトロへ。「Beat Happening!MAX!八十八ヶ所巡礼〜reco発show〜」を観てきた。
N'夙川BOYS、東京カランコロン、SEBASTIAN X、八十八ケ所巡礼 、という激濃ゆ〜いメンツ。みんな形態はバラバラだけど、ハナからいわゆるバンドのフォーマットなんてお構いなしで、自分たちのやりたい音楽をただただ純粋にぶっ放す!という姿勢は共通してると思う。

いっぱつめはN'夙川BOYS。3人ともが揃ってダイブし、客席後方のPA卓にたどり着いて仁王立ちしてる姿には会場中から拍手の嵐!
少ない音数、チューニングもずれる、つうかまともに弾いてない、みたいな事態になっても、甘ずっぱいメロディがあってチャーミングな3人がプレイさえしてれば、これ以上ないほどのロックンロールになってる。すごくワクワクさせられた。

SEBASTIAN X、もうすぐ1stフルアルバムをリリースする彼らだが、新曲がすごく感動的だった。圧倒的な生のエネルギー。それが、もうお節介なくらい怒涛の勢いで、人の心の壁を突き破って入ってくる。
自由奔放な自然児みたいな部分と、どこかミュージカルみたいな演劇的な部分が共存していて、それもまたこのバンドの魅力。

つづいて、東京カランコロン。彼らの独特なポップを言葉で表すのはとても難しいのだけど、
晴れた日の縁側を無数のマーチングバンドが練り歩くような、まったりとした日常感と、ぶっとんだ祝祭感が同居してる感じ?聴いてるとその違和感がどんどん快感に変わってくる。ライヴだとサウンドの迫力がより際立って、トリッキーなようでいて根幹はすごくしっかりしたバンドだと感じた。この不思議なポップが、もっと大きなスケールを持つようになったらとても面白くなると思う。

そして最後が八十ハケ所巡礼。今日は彼らのレコ発でもある。
私ははじめてライヴを見たのだが、危険なオーラ全開でめちゃくちゃかっこよく度肝を抜かれた。ヤバい。そしてうまい。
狂気にみちているようで、冷静に放たれる極太のグルーヴ、 ぶちキレたシャウト、ジャムバンドとしても十分通用する強靭なバンドアンサンブル。アングラでアバンギャルドなんだけど、ギターソロはハードロックみたいに弾き倒すし。
刺激物そのもののようなロックンロール。痺れた。


4バンド見てかなりお腹いっぱい。
一般的なモノサシで見たらメチャクチャ、だけどそれがロック(というか音楽)になった途端ピカピカで最高になる。そんなマジックを感じた夜だった。(福島)
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