Plastic Tree、ゆくプラ きたプラ 終了!

Plastic Tree、ゆくプラ きたプラ 終了!

「やあやあ」「やあやあ」「1年すぎるのは早いですねー」
と、擬似年末モードに包まれたTOKYO DOME CITY HALL。
Plastic Treeの年末恒例ライヴ「ゆくプラ くるプラ」が有村の急病により中止となっていたが、その振り替え公演がようやく行われた。
場内BGMからしてベートーベンの第9が流れるなど、始まる前からすっかり年末気分。
と思いきや、オープニングは“眠れる森”“サナトリウム”とのっけからどっぷりプラの世界へ。
「最初に言っときますが、みなさん、妄想してください。……妄想チャンネル」と呟いたあと、再び
「年末ですねー」「そうですねー」とフロアとの掛け合い。
もうどうあっても、時間を巻き戻し、年末のあの大変だった現実を、みんなと一緒に、もう一度美しい思い出に塗り替えようとしているように見えた。

2時間半ごえの濃密なパフォーマンス、シャボン玉や凝った映像、
ものすごい気合入れた幕間「土曜プラトゥリ劇場」(内容は、明智竜太朗と少年探偵団という江戸川乱歩のパロディ)、白いシャツ+黒パンツの竜太朗は、前半は赤いリボンタイ、後半は白いリボンタイ、と「ひとり紅白」のよう。
キャリアの長いバンドだが、ライヴが中止となったのは実は初めてだという。それだけに、この振り替え公演へのメンバーの意気込みが演奏からも、演出からも伝わってきた。

「あの日に戻してくれて本当にありがとう。
とてもあたたかい冬の日でした」
といって演奏された“ツメタイヒカリ”はとても美しかった。

なんとなく除夜の鐘が聞こえてきそうな、終演後の楽屋。
風邪をひいていたらしく、ちょっと疲れてるが、気分的にはようやく年が越せたようでほっとしていた。
と同時に、8月7日に初出演するロック・イン・ジャパン・フェスに早くも緊張しながら、楽しみにしていた。
(井上)
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