ゆず、最小だけど最大のアリーナツアー

ゆず、最小だけど最大のアリーナツアー

東日本大震災を受けて、当初予定していた内容を大きく変えて行われている、ゆずのアリーナツアー「2-NI-×FUTARI」。
今日は12本目、横浜アリーナ。

震災後、ツアーを行うかどうか本人たちもかなり迷ったらしいが、最終的には自分たちが作ってきた楽曲が「歌え」と言っていると彼らは感じたのではなかろうか。
大掛かりな特殊効果はなし。
半分はバンドをバックに、半分は路上時代のようにふたりだけでの演奏。
アリーナでやるには、あまりにもシンプルなライヴだったが、ゆずが歌っていること、歌ってきたことが何であるのか、そのメッセージの深い部分がこれまでで一番はっきりと伝わってきた。
ゆずは、ふたりとも悲しみ、苦しみ、孤独から逃げずにそこから丁寧に今日や明日のための歌をずっと紡ぎ続けてきた。
ミニマムな演出の中で、ゆずの描く、その心の世界がマキシマムに伝わってきた。

5月3日、ゆずは仙台で今回のアリーナツアーのライヴを行う予定だったが、それはかなわなかった。
しかし、ふたりはその日に仙台で路上ライヴを行った。
ゆずは、表現者として裸になったとき、そこに太い芯が残るミュージシャンだ。

bridgeで今回のツアーのことは、しばらく追いかけていく。(古河)
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