THE YELLOW MONKEYセッション!

THE YELLOW MONKEYセッション!

HEE FESTの最後は、THE YELLOW MONKEYセッション! ヒーセのベースに、バックホーンの松田のドラム。ギターは、9mm滝の代打として急遽決まった卓郎、黒猫チェルシー澤。ヴォーカルは毛皮のマリーズ志磨、そして吉井和哉。

 赤いボーダー、赤いスカーフ、真っ青のスーツ、というマドロスなファッションで現れた志磨は、「今から十何年前にイエローモンキーがかけた魔法が解けません!」と叫んで、“LOVE COMMUNICATION”“AHENな飴玉”“甘い経験”を熱唱。歌はもちろんのこと、“AHEN”で手をくにゃくにゃ交差させたり、最前列の客の手をチョンチョンっと触りながら歩いたり身振り手振りのコピーが完璧。どんだけ身体に染み付いてるんだ…。客席の一体感は言う間でもなく凄かった。
 卓郎はいつもと違うジャケットにスカーフで登場して、いつものエレガントなお辞儀をしていた。グラムっぽいリフの曲が多くて新鮮。
 そして、「寝起きのカッコできてリハだけやって帰った男がいるので紹介します」とヒーセ。直後のキャアッ!という歓声に「もう紹介しない。曲やる!」と言って、まさかのデビュー曲“ロマンティスト・テイスト”が始まった。吉井和哉が黒いヴェルヴェットのジャケットに真っ赤な薔薇の花束を抱えて登場! ヒーセの前にひざまずき「あなたと私は未来永劫……」というライヴでお馴染み宣誓をやってのけた。一気に爆発したフロアめがけて、ヒーセ作曲の“HOTEL宇宙船”、“SUCK OF LIFE”、“アバンギャルドで行こうよ”というキラーチューンを次々と投下。
特にあ・うんの呼吸が必要とされる“SUCK〜”のメンバー紹介、松田、澤のスリリングな演奏と表情が印象に残った。
“アバンギャルド”の間奏で、吉井のスキー姿を久しぶりに見た。これってファン・サービスなのか、勝手に身体が動くのか、聞いてみたいところ。

終わった直後に会った、9mmかみじょうちひろが、吉井さんのオーラがすげー、と何度も言っていた。あのちひろが。いやでも、本当にカッコよかった。
そしてヒーセはこのセッションで、意外にも最もシンプルな黒のファッションだった。こんなところからも、彼の兄貴体質が伺える。ベースは相変わらず、凄い音だけど。四時間弱、弾きっぱなしのヒーセは、ケーキの蝋燭を吹いたあと「みんな俺が死んでも忘れないでね!……絶対死なないけどね」と叫んでアンコール“OLD CHILD”を演奏した。

ヒーセ、お誕生日おめでとうございます!


ちなみに、来月号JAPANのコラム(吉井さん、題字ありがとうございます)で、もうちょい詳しく書きます。

写真は志磨くんとのツーショット。暗くてごめんなさい。(井上)
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