清志郎Baby#1

清志郎Baby#1

話題となっていた忌野清志郎が89年にLAで録音したがなぜか未発表のままだったアルバム『Baby#1』の音が遂に届いた。本当ならこれが『RAZOR SHARP』に続くセカンドソロアルバムになるはずだったことになる。

表題曲以外はいろいろな形で、その後に録り直して発表されているが、こうしてまとめて聴くとアルバムとしてのはっきりとしたカラーを持っていて、清志郎という人の一つの側面がトータルで表現されていることに驚かされる。一言で言うなら、愛に溢れた一人のただの男であり、なおかつスーパーヒーローでもある清志郎が、自然体のまま重なった歌になっている。彼が38歳のときのアルバムだが、34歳の今の自分の心境と重なる部分もあって、聴くほどにシンプルに前向きな気持ちになれる音楽だ。どんな心境の中でこういった楽曲が生まれたのか、その手掛かりのある記事を過去のインタビューから発掘したので、2月27日発売のJAPANに再掲載する。(古河)
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