ART-SCHOOL、初のBサイドベストのリリースライブから見えてきたもの

ART-SCHOOL、初のBサイドベストのリリースライブから見えてきたもの
ART-SCHOOL、初のBサイドベストのリリースライブから見えてきたもの
初のBサイドベスト『Cemetery Gates』をリリースしたART-SCHOOL。
そのリリース記念ライブは渋谷WWW Xにて。

ART-SCHOOLのB面はライブでも人気のある名曲が多いということはファンには周知の事実であり、そのB面ベストにはファンからの人気投票の結果を参考に、メンバー自らが選んだ18曲が収録されている。
今回のライブではその全曲が演奏されたが、改めてその1曲1曲の純度の高さを実感した2時間強だった。
木下理樹が紡ぐ繊細で美しいメロディとアレンジは、どの曲にも120%の力で注ぎ込まれ、
それを10年以上もの間積み重ねてきたことによって、確固たる場所が築かれている。
今のART-SCHOOLのライブは、ギターの戸高に加え、中尾憲太郎と藤田勇というリズム隊を擁した強力な布陣によるアンサンブルがさらに強靭になっているが、お客さんの熱量も半端ない。

途中木下が、「ART-SCHOOLって一見安定しているように見えるじゃないですか?」
とおもむろに言い出して場内が戸惑いで包まれ、
そこでトディが「俺は安定してるとは思わないけどね」と突っ込み、フロアから爆笑が起こるという、
ファン含めて熟年の家族のようなグルーヴが築かれているところも、ぐっとくる。

急遽ダブルアンコールで、”あと10秒で”が演奏され、濃密で親密な時間は幕をとじた。(小松)
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