ホールの名前 2009.09.30 22:34 いろんなアーティストの、ホール・ツアーのスケジュールを見るたびに気になっていたので、書きます。
いくらなんでも、これはちょっとないと思う。

東京エレクトロンホール宮城

東京なの? 宮城なの?
幼稚園児でもそう指摘するところであろう。

宮城県民会館が、ネーミングライツでこんなことになってしまったのだ。
検索をかけてみたところ、「東京エレクトロン」とは、東京港区赤坂にある、半導体製造装置の会社だそうです。
(関係ないが、住所がEMI MUSIC JAPANと同じビルだった)

「社名だからしょうがないじゃないか」ってことなんだろうけど、にしても。
これがありなら、渋谷公会堂とCCレモンとの契約期間が終わって、もし次に早稲田ナントカみたいな名前の会社が権利を獲得したら、「早稲田ホール」になってしまう、そういうこともありえるわけです。渋谷なのに。

本当に、ちょっとどうかと思う。

逆に、私が好きな名前のホールは、この2つです。

なら100年会館
長良川国際会議場

写真は、その宮城の東京で、10月2日金曜日にライブをやる人のCD。

RO69、リニューアル! 2009.09.30 18:20 10月1日(木)になった瞬間、つまり0:00に、RO69はリニューアルします!
つまり、今のこの画面の状態なのは、あと6時間弱、ということです。

新しいRO69、とてもよい感じだと思います。
ぜひお楽しみに。

SIGHT本日発売! 2009.09.30 16:30 SIGHT最新号の、「ね! 政権交代っておもしろい」特集を作っていて、感じたこと。
大事なのは、いかに情報を得るかではなく、その情報をどう読み解くのかだ、ということです。

田中秀征。藤原帰一。江田憲司。小野善康×湯浅誠。伊藤惇夫。内田樹×高橋源一郎。
この特集で、この度の政権交代について語ってくださった方々は、こんなラインナップです。
はっきり言って、これ以上ないくらいの最強メンバーだと思うが、ただし。

それぞれの方が、その専門分野のエキスパートならではの、その人しか持ち得ない情報を持っていて、それを教えてくれているから、すごいテキストになる。
というわけでは、必ずしもないところが、おもしろいのだ。
もちろんそういう、「その道のプロ、しかも国内トップクラス」ならではの部分も、いっぱいある。
あるが、その逆だからすごい、というのもあるのです。

その究極が、内田樹×高橋源一郎の総論対談。
内田さんは神戸女学院大学の教授で、哲学者。
高橋さんは明治学院大学国際学部の教授で、文芸評論家で、作家。
つまり、おふたりとも、政治のエキスパートでもなんでもない。
だから話の元ネタも、新聞とか、テレビの選挙関連のニュースとか、民主党勝利直後にテレビで生放送された鳩山由紀夫の記者会見とか。
つまり、我々も普段見ているものでしかないわけです。
ただし、そこから何をひっぱりだすか、それが尋常じゃないのだ。

たとえば。「小沢ガールズ」ってありましたよね。若い女性を候補者に立てたら、
みんなばんばん勝っちゃったあれ。あれから何を読み解くか、という話。
いや、そりゃ若い女性の候補者の方が話題になるし、浮動票をとれるからじゃない?
私とかの凡人だと、そのくらいのレベルだけど、このお二人にかかると
「そこまでいく!?」
「でも、言われてみると確かにそうでしかありえない」
という次元まで、話がいくわけです。
それがすっごいおもしろいわけです。

というテキストだらけです、この号。
本日発売。ぜひ。

Caravanニューアルバム 2009.09.30 13:28 本日発売。

Caravan「Luck and Pluck」
RZCD-46322 rhythm zone/AVEX

前にも書いたけど、聴けば聴くほどいい。
いい曲揃いすぎ。簡潔にしてすべてがある。
で、そういうものなのに、とてもとっつきやすく敷居が低い。
すばらしい。50万枚くらい売れないかなあ。

こんなスローライフでロハスでボヘミアンで旅人なイメージのアーティストに、
本来そういうものが苦手な自分が、なんでこんなに大はまりしているのか、
最初、自分でもよくわからなかった。
「兵庫さんてフラカンとかの人ですよね? なのになんで?」と、
Caravan本人にも、不思議がられたことがある。

で。それは、一見そういう、スローライフでボヘミアンなアーティストだけど、
実はそうじゃないからだ、と、前は解釈していたんだけど、実はそういうアーティストなのかも。
と、このアルバムを聴いていて思った。
ただ、そういうものの裏側にある、「孤独」というものから絶対に目を離さない、そこが好きなのだと思う。
仲間もいっぱいいそうだし、人当たりもよさそうだし、誰からも好かれそうだけど、Caravanってなんか常に、どうしようもなく「一人」なイメージがあるのだ。

しかしほんと、全部の楽器が(歌も)、完璧な音で封じ込められている作品だと思う。
スネアがこの音であること。アコギのフレーズがこれで、これくらいのボリューム・バランスで入っていること。
そういう、音ひとつひとつに、「こうじゃなきゃだめ」という必然があり、「まあこんな感じで」という曖昧さがない。
そういう、実は異様なまでの完璧主義者な音であるとこも、好きなのかも。

帯師 山口隆 2009.09.29 16:16 こないだ、「キング・オブ・コント」を観ていて、「コント師」という言葉があることを、初めて知った。
サンドウィッチマン伊達が、自らをそう称していました。

このブログで何度かネタにした、「CDや本の推薦コメントをやたら頼まれる男」「そしてそれらがいちいちすばらしい男」、サンボマスター山口隆は、そのあれでいうと、

帯師

ということになるのか。

9月7日のブログにも書いた、山口が帯にコメントを寄せている、重松清「星をつくった男 阿久悠と、その時代」(講談社)、発売になったので買ってきました。
で、その帯のコメント。

会いたかった
というより、
近くで見ていたかった。
――山口隆(サンボマスター)

うまい、また。
今回も、うますぎ。
たったこれだけの文字数に、すべてがこめられている。
ほんとにもう。なんなんだきみは。と言いたくなります。

なお、明日発売のSIGHT41号に、重松清のロング・インタヴューを掲載しています。
この本の話も出てきます。
重松清が実はいかにロックな作家であるかが、よくわかるインタヴューです。
ぜひ。

デトロイト・メタル・シティ 2009.09.29 12:11 「デトロイト・メタル・シティ」、第8巻が出た。
で、帯を見て大笑いした。
ご覧のように、

にわかDMCファンの皆様
あなたの帰りをずっと待ってます

というコピー。
こういう自虐的なセンス、好きです。

これ、出版元の白泉社の、知っている方が送ってくれたんだけど、同封のお手紙には、

去年のお祭り騒ぎが嘘のような静けさですが、まだまだ「DMC」は続いております。
内容も、かなり研ぎ澄まされて面白くなっています。
この先も、何卒よろしくお願い致します。

と書いてありました。
さっそく読んだ。確かにおもしろい。
おもしろさ、ブームが終わって下がるどころか、上がっている。
去年「DMC」祭りで、踊りに踊ったくせに、今年はすっかりシーンとしていたみなさん(私含む)、反省して、そして、読みましょう。

GRAPEVINE、ツアースタート 2009.09.28 19:27 >お世話になります。
>バインのツアーが始まりました。
>今回はツアー初日から歌と演奏がせめぎあってます。
>なかなか良いですよ。

という報告と共に、GRAPEVINEマネージャー濱中さんから、そのライブの写真がメールで届きました。
ひとりで見てるのもったいないので、ここで公開してしまいます。

松山サロンキティでの田中と、サポート・キーボード(といってもほとんどメンバーだけど)高野勲。
こんなシーンもあるライブのようです。
確かによさげ。

なお、松山サロンキティは全28本中の4本目です。
今日は移動日で、明日は神戸WYNTERLAND。
12月5日の沖縄桜坂セントラルまで、延々と続きます。

SIGHT明後日発売!! 2009.09.28 19:20 SIGHT最新号(41号)、本日搬入されました。明後日30日発売です!!
「ね! 政権交代っておもしろい」というテーマで、これ以上ない超豪華ラインナップのみなさんに、じっくり語っていただいております。
ちょっとご紹介します。


田中秀征(民権塾主宰・元経済企画庁長官)
「緊急提言! 民主党がまっさきにやるべきこと」

普段はほとんど断っておられるようですが、今回の選挙はそんなわけにもいかなかったようです。
多数のテレビや新聞や雑誌などなどから「今この状況であの田中秀征は何を言うのか」が注目され、
選挙の前後に、あちこちに出ておられました。
このテキストは、ある意味その決定版です。16年前の細川連立政権のブレーンだった
頃の経験までさかのぼって話してくださった、超貴重なインタヴューです。


藤原帰一(国際政治学者)
「どっちを向く? 日本外交のゆくえ」

政権をとった民主党は、いかなる方向へ外交の舵を切ればいいのか?
就任直前に鳩山代表が犯した致命的なミスとは?
もう、これを読んで明日からこのまま実行に移してほしい、
そう言いたくなるほど非常に具体的なビジョンを語ってくださいました。


江田憲司(衆議院議員)
「どこまでやれる? 脱官僚」

この夏に発足したばかりの「みんなの党」、5議席獲得!
幹事長・江田氏にきく、「民主党とみんなの党を分けたものは?」
そして、本当に民主党に「脱官僚」は可能なのか!?
最前線からのリアルなお話を、じっくり読めます。


小野善康(経済学者)
×
湯浅誠(反貧困ネットワーク事務局長)
「経済浮揚か貧困救済か?」

「今ここにある貧困」を、新政権は是正することができるのか。
そもそもなんで「今ここにある」のに、そのことがぼかされ続けて現在に至るのか。
民主党がとるべき指針について、これもリアルに、かつ具体的に語り合うテキストです。


伊藤惇夫(政治アナリスト)
「で、どうなの? 民主党」

元民主党事務局長・伊藤氏。この方も、選挙前後から現在に至るまで、
本当に、朝から晩までひっぱりだこです。
そもそも民主党っていったい何なの? で、どうなの?
という、ものすごく基本的な疑問に、真正面から答えていただきました。


総論対談
内田樹(哲学者)
×
高橋源一郎(文芸評論家・作家)
「この政権交代は『自民党の自殺』『熟年離婚』だ」

前号大好評につき、レギュラー化なった「内高対談」。
この政権交代が一体何だったのか、なぜ民主党はこんなにも勝てたのか、
あまり意外な、でも鋭く、そしてとにかくおもしろい解析をお楽しみください。


これ以外にも、第二特集「婚活なんていらない!?」や、北野武・吉本隆明・重松清のインタヴュー、
北上次郎×大森望の書評対談「読むのが怖い!」など、ほんとにおもしろいテキストだらけの1冊です。
ぜひ。

「深夜高速」全曲解説 5 2009.09.28 16:26 「深夜高速――生きててよかったの集い――」全曲解説、ようやく最終回です。
では、最後の3曲。

13.GO! GO! 7188
これは、何かと親交の深い後輩バンドによるカバー。大きな聴きどころはふたつ。
ユウとアッコが交互に歌っていて、それがどっちもとてもよくて、サビでふやりがハモルところもさらにいい、というのが、まずひとつめ。
で、もうひとつは、全体にわりと直球なカバーのしかたなんだけど、イントロとかのギター・リフと、間奏を大きく作り変えているところ。
よけいなことはやらない、大事なことだけをずばっとやる、GO! GO! 7188の、ロック・バンドとしての基礎体力の高さを示す、そんなシンプルなかっこよさです。いいバンドだなあと思う。

14.YO-KING
トラックは、ソロYO-KINGのバック・バンドであり、グレートマエカワがベースを務めるインディアンズのキーボーディスト、渡辺シュンスケ(スネオヘアーなど、他でもあちこちで活躍中)が作ったもので、ほぼリズムマシン&ベース(YO-KINGが弾いている)&鍵盤のみ。
で、YO-KINGとしては、かなり、というか相当キー高め。「こんな声出るんだこの人」「で、こんな声で歌うとこんな感じになるんだ」という、新鮮な驚きがあります。なんかYO-KING、声が若い。そういえばデビュー間もない頃は、こういう声で歌っている曲も多かったよなあ、と思い出したりした。
今、YO-KING自身は決してこんな高いキーの曲は作らないし、桜井秀俊も「ライブで歌えなかったら元も子もない」という理由で、書いてYO-KINGに歌わせようとはしないと思うので、これ、かなりレアだということになります。

15.フラワーカンパニーズ
2004年に当時の所属レーベル、TRASH RECORDSからリリースしたシングルのバージョン。まあ、飽きるほど聴いたバージョンなので、特に書くことなし。なので別のことを書きます。
「この胸の中だけ」「深夜高速2009」のPVを撮った監督は、大根仁といいます。スチャダラパーやサンボマスターやV6のPVなんかも撮っている人ですが、本業はどちらかというとテレビのディレクターで、「深夜番長」の異名をとるドラマ・クリエイターです。
昨年の代表作は「週刊真木よう子」、今年の代表作は「湯けむりスナイパー」です。どっちもテレ東深夜です。
あと、今年1~3月にBS JAPANでオンエアされ、現在DVDがやたら売れている、松尾スズキ企画・演出・出演の超異色バラエティ「美しい男性!」の制作を手がけるなど、松尾スズキ関係の仕事も多い人です。
なので、写真のこの本にも名前が出てくるし、「索引」のコーナーにも入っています。
「俺はモテても困らない 松尾スズキの突然独身ブログ」、小社より絶賛発売中です。

「深夜高速」の写真載せるの飽きたので、最後は自分が編集した本の宣伝でした。
ほんとにおもしろいので、まだの方はぜひ。詳しくは当サイトトップページ右上「ロッキング・オンの出版物」をクリック。

「深夜高速」全曲解説 4 2009.09.28 12:57 すみません。さらに続きます。

10.キャプテンストライダム
このバンドとは、現在同じレーベルという縁ですね。あと、対バンなどで一緒になったこともあると思う。
ピアノと永友の歌だけ、という始まり方。さらに、全楽器が入ったあとも、鍵盤主体、かつハネたリズムで、もし歌がなかったらキャプテンストライダムだとわからないかもしれない、かなり意外なバージョンに仕上がっています。
というせいかどうかわからないけど、永友のボーカルも意外。「ハイトーンで叫ぶように歌えば歌うほど、勢いや激しさよりも哀愁が匂う」という、普段あんまり開けていない引き出しを開けている気がする。
で、それがとてもいい。ちょっとびっくりした。

11.かりゆし58
かりゆし58なのに、パンキッシュではない。ブルースがかったハードロックみたいなリフ。クラッシュみたいなAメロ。さらに、わざと違うコード進行をあてがっている、でも不思議に成立しているサビ。
普段のこのバンドの音楽性から考えても、「深夜高速」という楽曲として考えても、頭から最後まで、いちいち意外。おもしろい。後半の後半でだけ、ようやくちょっと「らしい」感じになるのもおもしろい。

12.藤田大吾(aluto)
ボーカル&ギターの藤田大吾と、バイオリン&コーラスの佐藤帆乃佳のユニット、alutoからは、藤田大吾がひとりで参加。打ち込みのリズム&アコースティックな上物にのせて、徹頭徹尾alutoな感じで、しっとりと、ていねいに歌われている。
中孝介のバージョンの時も思ったけど、こういうトラックでこういうふうに歌われると、メロディも歌詞も何にもいじっていないのに、なんだか別の曲のように響いておもしろい。
あと、この曲って、後半で、サビのコード進行でサビとは違うメロディと歌詞へと展開していくところが、実はとてもキモなんだなあ、ということが、この人のバージョンで聴くと、よくわかったりもする。


さらにさらに次回へ続く。


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