前回の続き・Perfumeの話

前回の続き・Perfumeの話

前回の続きです。Perfumeの話。
ただ、昨日のさいたまスーパーアリーナを観て、
考えたことではありません。
どっちかというと、「それ以外」でPerfumeの
ライヴを観る度に、思うことです。

前回のブログで、私、Perfumeのワンマン・ツアーって、
歌・ダンス・トークだけでなく、照明やステージセットや
全体の構成などの演出も、すべて含めた
総合エンタテインメントとして、すばらしいし、すごい。
ということを書きましたが、ただし、これ、
「だからPerfumeはすごい」という話ではありません。
どっちかというと、逆です。
つまり、そこまでの強力な演出力を持っているにも
かかわらず、それらが「ないならないでかまわない」ところが、
すごいのです。

ということを、ワンマンではなく、フェスとかイベントとかで
Perfumeを観るたびに思う。
あれほどまでに、豪華で、凝ってて、細部までが緻密かつシビアに
考え抜かれている演出が、ワンマンの時は、3人の味方をしてくれて
いるわけだけど、それ、当然ながら、フェスやイベントに
出演する時は、なくなるわけです。
照明も、ステージセットも、それ以外も、Perfumeのために
用意されたわけではない、他の出演者と同じものを、使い回すしかない。
しかも、それがROCK IN JAPAN FES.だったりすると、野外で
昼間なわけで、照明効かないし、しかも、持ち時間の
関係もあって、衣裳替えとかも、それ以外もいろいろ、
ワンマンの時のようにはいかない。
つまり、それこそ、下北沢でやってるロック・バンドの
ライヴと同じように、むきだしで、そのまんまで、
自分たちの身体性だけを頼りに、やるしかない。

そういう環境でPerfumeを観ると、どうなるでしょうか。
「ああ、やっぱ、照明とかセットとかないとつらいなあ」
ってなるでしょうか。
ならないのだ。全然関係ないのだ。音楽とダンスだけで、充分なのだ。

っていうのが、すげえなあと。
長年、自分たちの力だけでなんとかしてきた人たちはすごいというか、
くぐってきた修羅場の数が違うというか、腹のすわり方が
段違いというか、そういう強靭なものを、とても感じる。
逆に言うと、「演出とかセットとか、ないならないでかまわない」
人たちが、あの、アリーナ仕様のすっごい演出をまとうと、
マジで、手がつけられないほど最強になる、という話です。

追加公演、発表になりましたね。
ぜひもう1回観たいです。2回目なので、次はもうちょっと
冷静に観れると思う。
昨日は全然冷静じゃなかったってことですが。
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