ドラムセットの話

ドラムセットの話

2009年の再始動以降、ユニコーンのステージには、
川西さん用とOT用の、2台のドラムセットがあるのはなぜでしょう。
って、それは当然、ふたりとも叩くからなんだけど、同じセットを
使い回すのではなく、それぞれ1台ずつ用意するのはなぜでしょう、という話です。

いや、だから、それは、人のじゃなくて、自分のセットがいいから。
では、なんで自分のセットがいいのか。
自分のセットを叩きたい、という気分的な理由のほかに、
「人のセットは、物理的に叩けない」という問題もあるわけです。

これ、ドラムをちゃんとやったことがある人にとっては常識なんだけど、
「人のセッティング」って、叩けないのです。
タムの数が違うとかシンバルの数が違うとかいうのもあるが、
それ以前に、スネアの角度とか、ハイハットの高さとか、
イスの高さとか、そういうのって、ひとりひとり全然違うのです。
自分の体型や、腕の長さや、姿勢や、腕力や脚力の強弱や、叩き方の
クセなどによって、みんな「自分にとってはこれが一番叩きやすい」
という、セッティングの形が決まっているわけです。

特に、ユニコーンに話を戻すと、川西さんの場合、26インチという
常識はずれにバカでかいバスドラを使っている。
バスドラって、大きくなればなるほど力いっぱい踏まないと
ちゃんと鳴らないので、つまりあれ、OTじゃなくても、普通、踏めないのです。


で。何を言いたくて、こんなことを書いているのかというと、

体型も、叩き方のクセも、性別も違う3人が、
同じドラムセットを使い回してライブをやっている。

という時点で、N’夙川BOYSって、「ちゃんと演奏する気、ない」
ということなのです。
個々のフォームもクソもねえ、それ以前の問題、という。

言っておくがこれ、だからダメ、っていう話ではありません。
逆です。すばらしいと思う、マジに。
こないだ、クアトロでライブ観ながら、つくづく「新しいよなあ」と思いました。

上は今月頭に出た最新作、『PLANET MAGIC』。
「80年代(しかも前半)の歌謡曲かよ!?」と言いたくなる
「ミッドナイトエンジェル」というタイトルの曲が、特に好きです。
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