ハードロックとは?

ハードロックとは?

今朝のフジテレビ「とくダネ!」の話ですが、
今回、笠井アナネタではありません。

オープニングで、小倉智昭がおすすめのCDとかを紹介するコーナー。
で、何枚か紹介したあとで、「次は、ハードロックをお好きな方に」
とか言って、出したのが、聖飢魔Ⅱと氣志團、それぞれのニューアルバムでした。

ハードロックて。氣志團を。
聖飢魔Ⅱはわかるけど。

と、つっこみたくなったけど、ふと考えた。
こういう、音楽ジャンルの定義って、というか、その音楽ジャンルを指す呼称が、
どんな音楽性のものを示すのか、ということって、時代や、
世代によって、変わるものですよね。
たとえば、1978年頃にもしGREEN DAYがいたら、絶対「パンク」とは
呼ばれなかったであろう、みたいな意味合いで。
なので、僕ぐらいの世代だったり音楽趣味だったりする奴からすると、
「氣志團をハードロックって!」と思うけど、
「え? そうじゃん。小倉さんの言うとおりじゃん」という世代も、いるかもしれません。


ちょっとちゃんと考えてみよう。じゃあ、今42歳で、1980年くらいから
洋楽を聴き始めた僕にとって、「ハードロック」というのは、どういう定義なのか。
えーと、まず、僕が洋楽を聴き始めたちょうどその頃か、その直後くらいに、
「NWOBHM」ムーヴメントが起きたのですね。
「NEW WAVE OF BRITISH HEAVY METAL」ね。
アイアン・メイデンとか。SAXONとか。ジューダス・プリースト……は、
もっと前からいたけど、まあ、そのムーヴメントにも入ってましたよね。
「NEW WAVE」って付いているけど、ヘヴィ・メタルという呼称が、
一般的に使われはじめたのは、このくらいの時期からだと思う。
それまでは、そういうような音のバンドは「ハードロック」と呼ばれていました。

というのが、僕の認識です。
じゃあ、僕の思う「ハードロック」という言葉が当てはまる、
具体的なバンド名というと、どのへんか。
思いつくまま書いてみます。


ディープ・パープル
レッド・ツェッペリン
ブラック・サバス
ホワイトスネイク
ウィッシュボーン・アッシュ
フリー
バッド・カンパニー
グランド・ファンク・レイルロード
スコーピオンズ
レインボー
マイケル・シェンカー・グループ


並べてみて思った。難しい。というか微妙だ。
ディープ・パープルからホワイトスネイクまでは、大丈夫だろうと思うが、
ウィッシュボーン・アッシュからグランド・ファンクまでは、
「違うだろ」と言われそうだ。
そして、そう言われて反論できるほどの強い何かが、自分の中にない。
あと、ケツの3つ:スコーピオンズ、レインボー、マイケル・シェンカー・グループは、
「ヘヴィ・メタル」の方のくくりなのでは、という気もします。


このRO69を作っているウェブ事業部内の、男3人にもきいてみた。
あなたにとってハードロックとは? アーティスト名で答えなさい。


古川C(28歳):ディープ・パープル レッド・ツェッペリン ブラック・サバス

伊藤(27歳):ボン・ジョヴィ Mr.BIG エアロスミス

ITさん俵(32歳):メタリカ AC/DC ペンデュラム


なるほど。分かれますね、やはり。
自分とまったく同じのもあれば、とても意外なやつもある。
ただ、3人とも、「氣志團はハードロックじゃないでしょ」というのは、共通していました。


書いていて思い出した。
40年近く前、渋谷陽一は、ハードロックを得意とする、
洋楽の音楽評論家としてデビューしたんだった。


そして、今朝小倉さんがポロッと言ったひとことをネタに、
周囲まで巻き込んで、こんなに長々と書いている俺はヒマなんだろうか。
SIGHTの入稿作業、今、超佳境なのに。


写真は、その氣志團のニューアルバム『木更津グラフィティ』。
いいジャケだなあ。と、何度見ても思います。
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする