エレカシ レコ評

エレカシ レコ評

山崎ブログに表紙がアップされていた通り、次号ロッキング・オン・ジャパンは、エレファントカシマシが表紙巻頭です。

で。そのニュー・アルバム『昇れる太陽』のディスク・レビューを、ジャパン編集部から頼まれた。
喜んで書いた。
が、書いてみたら、なんか、前にこのブログに書いたことと、一部がかぶる内容になってしまった。
なので、頭からもう一回書き直した。
結局、2本書いたことになる。せっかく書いたので「好きな方選んで」って、2本ともジャパン編集部に送ったら、「かぶってないほうにします」と返事がきた。あたりまえか。

で、最初に書いた、かぶってるほう、もったいないのでここに貼っておきます。
もう一本の方は、4月20日発売のジャパン5月号でお読みいただければ幸いです。


●規格外の男による規格外の歌

エレカシに駄作などない。例えば、メジャーの常識を無視した内容で、聴き手を選ぶこと山のごとしだった4thアルバム『生活』は、同時に一生離れないファンを多数生んだとんでもねえ傑作だったし、全編打ち込みで当時あんまり評価されなかった『愛と夢』が、実は名曲の宝庫だったことは、今「なっちゃん」のCMで星羅が歌う“はじまりは今”を聴けば明らかだ。
ポップで開かれたアルバムだって、少なくない。その『愛と夢』だって『エレファントカシマシ5』だって、ポップで開かれていた。
ただし。それだけだと、エレカシはつきぬけない。ポップで開かれた方向に行けば行くほど、それと同時に、荒々しさや、乱暴さや、男くささや、豪快さや、激しさや、でっかさや、壮大さが、もはや常識はずれレベルでアップしていく瞬間が、エレカシにはある(いつもではないが)。で、そうなった時がエレカシ最強の時であり、そうなった時が最もエレカシが広く世にぶっ刺さる時であることは、過去の歴史が証明している。
このアルバムは、正にそれなわけです。どの曲も、本当にすばらしい。僕が一番聴きたかった宮本浩次、だけでできている全11曲。(兵庫慎司)
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