嵐は、なぜ「今をどう生きる?」と問いかけたのか

嵐は、なぜ「今をどう生きる?」と問いかけたのか
僕は、嵐のコンサートを観るといつも感動してしまう。
しかし昨晩、東京ドームでの『Japonism』ツアーのファイナルを観て胸に残ったのは、感動という言葉では足りない、もっと燃えるような、強烈にポジティブな感情だった。

アイドルのコンサートは、「幸せ」とか「元気」とか「希望」をくれる。
嵐のコンサートも、いつもそうだ。
しかし、今回の『Japonism』ツアーは、それらをくれる前に、まず「今をどう生きる?」と観客に問いかけるアニメーション映像から始まった。
そして、そこから始まったショーは、彼ら5人が生まれてからどう生きてきたのか、嵐としてどう歩んできたのか、ジャニーズという場所で先人たちから何を受け継いできたのか、これからの世代に何を受け継いでいくのか、そして今をどう生きるのかーーそれらに徹底的に正面から向き合ったものだった。
嵐が提示した「Japonism」というテーマは、単なる文化としてのテイストのことではない。
日本に生きる人々が今、大きな誇りを持って生きるために、自分たちの体の中に流れている「原点」としての「Japonism」がいかに豊かで素晴らしいものかを再発見する。
そして、そこから未来を自分たちで創造していくことを始める。
それぐらい大きなテーマに彼らは向き合っていた。
そして5人が自分たちの体を通して、ときには文字通りの命懸けの演出にも挑戦しながら見せてくれたのは、日本の音楽エンターテインメントの最高峰とも言えるコンサートだった。
それはアイドルのコンサートという次元を超えた、巨大な生命力に溢れた「幸せ」と「元気」と「希望」をくれる約3時間だった。

その詳細は、1月19日発売のCUTでたっぷりレポートします。
来年4月からは、なんと9年ぶりのアリーナツアーがスタート。
嵐がライブによる表現で、どこまで「Japonism」というテーマを追求していくのか、追いかけていきたいと思う。(古河)
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