エヴァンゲリオン20周年おめでとうございます

エヴァンゲリオン20周年おめでとうございます
20年前の今日、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の第壱話が放送されました。
その舞台となる近未来は2015年、つまり今。
自分自身に「価値のない人間」というレッテルを貼って卑下している、今までにないタイプの主人公・碇シンジが戦闘ロボット作品という形式で描かれる究極なまでにシビアな現実描写のなかで、どうやって他者と共存する世界に、逃げずに向き合えるように変わることができるのか。
自分も含めて多くの人が『エヴァ』という作品に激しく魅了された根っ子には、そこに答が出たときに、シンジと同じ部分を持っている自分のなかでも大きく世界が変わるということに期待をした、ということがあるのではないでしょうか。
そして『エヴァ』は、いくつもの展開と結末を持ちながら、今のところは「閉じない物語」として、作り手と受け手の間で生き続けている作品となっている、そう僕は思っています。
「生き続けている」ということは、真の意味で『エヴァ』が終わりを迎えたとき、自分のなかでも大きく世界が変わるということへの期待が、20年経っても、舞台設定の年が訪れても、まったく薄れていないということです。
放送開始時、二十歳の大学生だった自分も四十歳のおじさんになりましたが『エヴァ』は今でも自分にとって生きることに直結した作品なのです。

どうしても一人称でしか語れない作品なので、CUTとしてのコメントを書く場で個人的なことばかり書いてしまいましたが、これまでCUTは様々な形で庵野秀明監督をはじめ、『新世紀エヴァンゲリオン』に関わるクリエイターの方々に貴重な取材や記事作成の機会をいただいてきました。

その世界が閉じ、そして新たな世界が始まる瞬間をメディアとして見届けるべく、最後まで共に歩めたらと思っています。

『新世紀エヴァンゲリオン』20周年、本当におめでとうございます。(古河)
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