スリップノット、マリリン・マンソン降臨! 「ノットフェス・ジャパン2016」2日目を速報レポート

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11月5日(土)~11月6日(日)の2日間にわたって幕張メッセ国際展示場で開催された、スリップノット主催のフェスティバル「ノットフェス・ジャパン2016」。スリップノット、デフトーンズ、マリリン・マンソンらが来日し2年ぶり2度目の日本開催を盛り上げた。

RO69では、11月6日(日)に開催された「ノットフェス・ジャパン2016」2日目、スリップノット、マリリン・マンソン、ラム・オブ・ゴッドらが登場したライブのオリジナル・レポート記事をお届けします。

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【ノットフェス・ジャパン2016 @幕張メッセ 国際展示場9~11ホール】

2年ぶり第2回目となるノットフェス、2日目も豪華な出演者が顔を揃えた。スリップノットのキュレートということもあって、王道メタル路線のラウドパークに比べ、よりオルタナティヴ色が自然に出ているのも個人的には好感触だ。

また、海外アクトと交互に登場するように国内からの出演者が配置されているのも印象的で、日本のラウドなロック・バンドが、もはや外タレと遜色ないレベルで対峙できるようになった事実を改めて実感させてくれる。特にMAN WITH A MISSIONは、メタルというスタイルとはかなり離れた音楽性でありながら、前回以上に巨大なフロアを沸かせる見事なパフォーマンス。BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之がプロデュースした新曲も、ガツンと手応えを感じさせた。

一方、盛りだくさんなラインナップと洋邦混合重視のタイムテーブルのためか、大御所アンスラックスが2時半という早い時間帯に登場する事態に。去年のラウドパークでも、同じスラッシュ四天王であるスレイヤーとメガデスが大トリを飾っているのに、彼らだけちょっと早めの出番だったが、個人的には思い入れのあるバンドなだけに少し切ない。しかし、当人たちは別にクサる様子もなく(ヤケクソ気味の冗談なのか最後に「グッドナイト!」と言ってたのには「まだ明るいのに」と笑ってしまったが)代表曲を全力投球。“Antisocial”や“Indians”といった反骨精神あふれるナンバーに加え、近作の曲も、彼らがまだまだ衰えていないことを感じさせてくれた。次回はもっとたっぷり味わいたい。

間も無く発売されるニュー・アルバム『バトルズ』からの新曲を披露したイン・フレイムスや、昨年リリースした7作目も充実の出来栄えだったラム・オブ・ゴッドが、ともに重厚な存在感を示したのに続いては、セカンド・ヘッドライナーのマリリン・マンソンが登場。最新アルバム『ザ・ペイル・エンペラー』で重要な役割を果たしたプロデューサーのタイラー・ベイツは、サマーソニック2015では諸事情により不参加だったが、今回はしっかりバック・バンドの一員として帯同。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのスコア作家としても才能を見せつけるタイラーが入っただけで、明らかにパフォーマンス全体が引き締まっているのを感じる。マンソン自身もシンガーとしての新境地を示すほどではないにせよ、あの悪魔ヴォイスをしっかりと出しており、さらにはオーディエンスの中にたびたび飛び込んでいくなど積極的なステージングで、近年の来日公演では最上の内容になっていたと思う。

さて、マンソンは“mOBSCENE”を演奏する前に、デヴィッド・ボウイの“Moonage Daydream(月世界の白昼夢)”を歌い上げてみせたが、大トリのスリップノットも登場前にボウイの“Fashion”を流してからのスタート。2年前、前回のノットフェスで、ジョーイ・ジョーディソンがいない状態の彼らのライブを初めて観て、どうにかなるものなんだと不思議な感動を覚えたが、今回はなんとリーダーのショーン・クラハンまで、家族の緊急事態のために帰国して不在という状況。よくよく考えてみるまでもなく、先に亡くなったポール・グレイも含め、これは結成時に中核となった3人がいない異常事態と言える。しかし、この日もスリップノットはいつも通り問答無用のパフォーマンスを繰り広げ、大観衆を熱狂させた。むしろ新ドラマーが馴染んできたのか、前回よりも安定感が伝わってくる。すでに彼らのバンド・コンセプトは、看板になる顔と声を持ったフロントマン=コリィ・テイラーをメインに、それを再現できる人材がいれば発動可能なレベルにまで強固に確立されているのだ。ショーンのパーカッション台に置かれたクラウンのマスクが、精神的な支柱であるかのようにも見えた。同時に、後方スクリーンに映像を映し出す演出を導入するなど、定型に安住せず常に新鮮さを保とうとする姿勢も感じられる。次回のノットフェスではどんな光景を体験することができるのか、今から楽しみでならない。(鈴木喜之)
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