Apple Music Festival 10、The 1975のライブ写真が公開に

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英国ロンドンにてエルトン・ジョンが9月18日にその幕を開けたApple Music Festival 10、2日目にパフォーマンスを披露したのはThe 1975。パリ出身の女子ヴォーカリストとスタイリッシュな男子達が脇を固めコンテンポラリー・ダンスのような踊りを交えながら歌う姿が印象的なクリスティーン&ザ・クイーンズが前座を務め、The 1975のスタイリッシュな世界観ともピッタリなカップリングとなった。

The 1975は今夏もアメリカ、ヨーロッパの主要フェスを回り日本ではサマーソニック2016でもソニック・ステージのトリを務めた。日に日に進化する演出においても、本会場ほどその本領を発揮できる場所もなかったかもしれない。プロジェクション・マッピングで描き出される高層ビルの夜景やセカンド・アルバムのモチーフ・カラーであるピンクやピーコック・グリーンといった鮮やかな色彩も美しかった。

何よりも目を引くのは、まるでマイケル・ジャクソンのような佇まいで登場したヴォーカル、マット・ヒーリー。スーツに蝶ネクタイの姿は、ラウンドハウスという由緒正しきヴェニューヘの敬意への表れにも、また、世界中にライブ映像が配信されるとあって半端ない気合いの入り方の表れにも思えた。

セットリストには”Music For Cars”からレアな”Anobrain”、”The Ballad of Me and My Brain”といった楽曲も。お約束でもある、シガレットをステージでふかす仕草もいつになく芝居がかっているし、ステージ上でステップを踏むマットの動きもかなりシャープ。ラウンドハウスはその名の通り円形の会場なのだが、まるでダンスフロアのように見える舞台そのものが、今のThe 1975には最高の小道具とも呼ぶべきものになっていた。

聴く音楽にしろライフスタイルにしろ、ジャンルレス/ボーダレスな10年代の価値観をそのまま象徴するかのように、マンチェスターから彗星のごとく登場した異色の新星・The 1975。彼らのライブには今や、終盤の”Girls”、”Chocolate”、”The Sound”、”Sex”といったアンセムの連発以外、起承転結やロック的なカタルシスは皆無である。しかしながらポップ・バンドと一括りに呼んでしまうにはあまりにもロックンロール的な物語性、言い換えれば耽美な美しさと儚さに溢れているのだ。かつてロック・バンドがたまたまポップになりえた時代から、ポップ・バンドがたまたまロックに、ひいてはオルタナティブになり得る時代の象徴が、The 1975なのだと思う。まだまだこれから世界的なバンドへと飛躍する、そんなポテンシャルを焼き付けた貴重な公演だった。

SETLIST

01. Love Me
02. UGH!
03. Heart Out
04. So Far (It's Alright)
05. A Change of Heart
06. She's American
07. Anobrain
08. Loving Someone
09. The Ballad of Me and My Brain
10. Me
11. fallingforyou
12. Somebody Else
13. You
14. Paris
15. Girls
16. If I Believe You
17. Chocolate
18. The Sound
19. 12
20. Sex

なお、Apple Music Festival 10のライブ動画はApple Musicのメンバーにオンデマンドでこの後も順次配信される予定。

https://www.applemusicfestival.com/en-gb
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