ジャック・ホワイト、ナッシュビルの地方自治体メンバーに。ジェンダーによる公平性を訴える

ジャック・ホワイト、ナッシュビルの地方自治体メンバーに。ジェンダーによる公平性を訴える

ジャック・ホワイトがジェンダーの公平性についてナッシュビルでスピーチを行った。ジャックは、同市にてジェンダーの公平性の研究を進めるための地方自治体メンバーに選ばれており、記者会見に先だって、ジャック・ホワイトのオフィシャル・フェイスブックでスピーチ全文が掲載された。

スピーチの全文は以下の通り。

「私たちが住むこの地球上、この社会のすべての人間には同じように扱われる権利があります。私たちは社会的な生活、経済、ビジネス上のキャリアでも同じように扱われるべきです。

僕は芸術に携わる中で、例えばレコードを製作するにあたって、エージェントか代理人がいるだけという、たったそれだけの理由で、ドラマーの報酬がシンガーよりも低いというようなことは不公平だといつも考えていました。彼らの楽器、もしくは彼らの経験にかかわらず、皆同じようにクリエイトしているというのに。ドラマーもシンガーも同じように報酬を得るべきです。では、二人のバイオリン弾きの賃金が違うのは、一人が男性でもう一人が女性だからという理由だったらバカバカしいと思いませんか? 僕はそう思います。

2016年にもなって給付手当や報酬が性別によって異なるのは恥ずかしいことです。ジェンダーの公平性の問題は、世界中で一世紀前に解決されているべき問題ですし、今もなお、この問題に対処しなければならないのは悲しいことです。一人の人間が一つの仕事を終えた場合、その仕事の報酬はすべての人間にとって平等でなくてはならないはずです。

ナッシュビルとデトロイトにあるサードマン・レコーズというレーベルのオーナーとして、2013年からこのレーベルで働く従業員たちに、性別に関わらず時給15ドルの最低賃金を支払ってきたということを誇りに思っています。

可能であれば、小企業も同じことをするよう推奨します。それにより倒産したりしません。一人の人間が衣食住を得るのに、仕事を二つも掛け持つべきではないでしょう。僕のような小企業ができるなら、ウォルマートのような大企業だって同じことができるはずなんです。

2015年時点では、サードマン・レコーズの従業員は以下のような給付手当てがあります。すべての正社員が健康保険に加入しています。私たちの社会はヘルスケアが基本的な人権というよりも、金儲けの事業だとみなしているため、僕はこのことについて誇りに思うし、幸せです。

より誇りに思うのは、2015年以降、妊娠しているすべての従業員は出産後6ヶ月の有給休暇を取得することができるということです。新生児の父親は3ヶ月の有給休暇があります。

新しい命の魂をこの世に迎えることはかけがえのないことです。そして新生児の両親は健康や社会福祉以外のことを気にする心配する必要はないのです。もし、小企業がこのようなアイデアを成立できるのなら、マクドナルドやゼネラルモーターズのような企業だって同じことができるはずなのです。

また、性別やセクシャリティといったようなラベルは完全に個人の選択であって、会社や政府の選択ではないということも強調したいと思います。もし一人の人間が異なったシナリオや異なった身体で生まれてきたとしても、彼らは名誉を傷つけられるような扱いを受けるべきではないのです。もし、彼ら自身がトランスジェンダー、ジェンダー・ニュートラルを選択したとしても、それは賃金や給付手当、他の人間からどのような扱いを受けるかということに影響を及ぼすべきではないと思います。ありがとうございました」
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