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    ジミー・ペイジ、レッド・ツェッペリンの幻の9作目は眩惑的な作品になったはずと語る

    ジミー・ペイジ、レッド・ツェッペリンの幻の9作目は眩惑的な作品になったはずと語る - (c)Atlantic Records(c)Atlantic Records

    『プレゼンス』『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』『コーダ(最終楽章)』の最新リマスタリング盤を7月31日(金)にリリースするレッド・ツェッペリンだが、ジミー・ペイジはもしバンドが解散していなかったとしたら『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』に続いた9枚目の作品は眩惑的な内容になっていたのではないかと語っている。

    クラシック・ロック誌の取材を受けたジミーは、ロバート・プラントがかつて『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』の"ケラウズランブラ"の歌詞について、バンドのメンバー間のケミストリーが崩壊しかかっていたことを暗にほのめかしていたと語ったことについて訊かれて、「(メンバー間の関係は)良好だったとぼくは思ってたけどね」と語り、次のように続けている。

    「確かに良好だったと思ってるけど、(歌詞がそういうことについて触れているとは)知らなかったからね。その頃のぼくたちの音楽の聴き方というのは自分で勝手に解釈して聴けというものだったし。当時はまだビデオが普通になる前の時代で、ビデオというのは曲の意味はこういうものですっていうもんだからね。レッド・ツェッペリンの初期にはぼくも歌詞を書いてたんだけど、でも、ずっと歌詞にも気を配り続けることになってたら、ギターに力を割くことができなくなってたはずだからね」

    また、当時の自身の集中力は並大抵のものではなかったと振り返っていて「集中しなきゃならない時はものすごく集中してたよ。『プレゼンス』も『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』もどちらも3週間でレコーディングを終わらせているわけで、それは相当なことなんだよ。トップ・コンディションじゃなきゃできないことだからね」と語っている。

    さらにジョン・ボーナムが他界していなかったら実現していたであろう9枚目のアルバムについては、「刺激的な構成のリフと眩惑的な音楽」に焦点を当てた、よりヘヴィーなサウンドに向かおうとジョンと話していたとジミーは明かしていて、それはジョンの圧倒的なドラムのパワーに負うところが大きい作品になっていたはずだと語っている。

    「このことについてジョンとぼくはよく話し合ってたんだよ。こう言ったらどうかな。次回作ではジョンがブラシ・スティックで叩くことなんかありえなかったはずだとね。どんなアイディアだろうと、とにかく自分の持てるものを爆発させられることがジョンは大好きだったんだよ」
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