殺人カルト集団マンソン・ファミリーのサイン入り『ホワイト・アルバム』ネット競売に

殺人カルト集団マンソン・ファミリーのサイン入り『ホワイト・アルバム』ネット競売に

60年代末にカルト集団ザ・マンソン・ファミリーを率いて惨殺事件を起こしたチャールズ・マンソンのサインが入ったザ・ビートルズの1968年作品『ザ・ビートルズ』(ホワイト・アルバム)がネットで売りに出されている。

マンソンは自身のカルト集団に指示して1969年に映画監督ロマン・ポランスキーの妻で子供を宿していた女優のシャロン・テートをロサンゼルスの自宅で襲撃させ、居合わせたほか4名の友人らも惨殺、さらに別件で2名を殺害させる事件を犯した。その後逮捕され、極刑に処されたが、カリフォルニア州で死刑制度が廃止されたため、現在も終身刑に服している。

マンソンとその一味はこのアルバムや特に収録曲の"ヘルター・スケルター"に深く影響されていたと言われていて、黙示録的人種間戦争を引き起こすための殺戮に打って出ると計画し、この計画を「ヘルター・スケルター」と呼んでいたという。

今回ネット・オークションのアイ・オファーで売りに出されている『ホワイト・アルバム』の表ジャケットにはマンソンのほか、メンバーのスーザン・アトキンス、レスリー・ヴァン・ホーテン、チャールズ・テックス・ワトソン、パット・クレンウィンケルの署名が書きつけられていて、その経緯を売主は次のように説明している。

「これらの署名はマンソン・ファミリーがスパン牧場(一味が68年頃に居座っていたロサンゼルス近郊の観光牧場。西部劇のロケ地としても有名)に滞在していた頃にファミリーと親しくしていたある男性が手に入れたものですが、この人物の氏名などはここでは伏せておきたいと思います。この人物が実際にこの署名をしてもらったのはそれぞれのメンバーが刑期を務めているコーコラン州立刑務所(マンソンの収容先)やカリフォルニア女子刑務所など、カリフォルニア州の各刑務所でのことです」

さらに売主はマンソンが自身の署名の上にナチスの鍵十字を書きつけていると解説していて、さらに刑務所への不正品の持ち込みを防止する検査のため、観音開きのアナログ盤ジャケットが表面と中面とでばらばらに解体されているとも付け加えている。

サインの鑑定などはされていないというが、もし本物でないことが判明したら返品に応じると売主は説明している。

マンソン一味のサイン入り『ホワイト・アルバム』はこちらから。
http://www.ioffer.com/i/charles-manson-susan-atkins-autograph-signed-beatles-160431617?i=5039293

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