ノエル・ギャラガーは再三取り沙汰されているオアシス再結成について、ポール・マッカートニーに再結成シングルを書いてもらえたら再結成を考えてもいいと語っている。
ポール・マッカートニーは4月の来日時にLINEで行ったファンとの質疑応答の中でオアシス再結成について実現できればいいのではないかと語っていて、ノエルの今回の発言はこれへのコメントとなっている。ポールは次のように語っていた。
「いつか仲直りすることがあるのかどうか、ぼくにもわからないよ。でも、みんながみんな仲直りしてほしいと思ってるんだから、実現したらとてもいいことだよね。二人一緒にやってると本当にいいものを作れるんだからちょっと残念ではあるよね。まあ、兄弟というのはみんなそうなんだけど、イカレてるよね。でも、仲直り出来たら本当にいいだろうなと思うんだけどね。二人へのぼくからのアドヴァイス? とにかく顔を突き合わせてみていい音楽を書いてみろってことだね。でも、二人とも心からそうしたいって思わなきゃだめだよね。だけど、たくさんの人たちが二人にそうしてもらいたがってると思うよ。二人ともそれぞれにすごい男なんだから!」
このポールの発言について訊かれたノエルは次のようにヤフーにコメントしている。
「確かに読んだよ……だから、ポールに言っておいてよ、ポールが俺たちの再結成シングルを書いてくれたら、やるって。ポールにオアシスのトラックを書いてもらえたら、俺も話し合ってみる気になるって。これは提案してもいいよ」
さらにここまで再結成を望まれること自体についてはありがたいことだと次のように語っている。
「おかしなもんで、オアシスは確かにイギリス人の精神構造を体現してて、っていうのも活動中はイギリスのメディアはオアシスがぶっ壊れるのが待ち遠しくてしようがない感じだったし、本当にぶっ壊れてみたら今度は再結成が待ち遠しくてしようがないんだからね。ファンの視点から考えてみると、みんながオアシスを望んでいることは本当に嬉しいことだよ、だけど、よくすべての事情を考えてみると、今もオアシスが必要とされていることは悲しいことだと思うんだ。毎週毎週、自分たちの関心を注ぐバンドがほかにはいないってことだからね」
「結局、全部インターネットのせいなんだよ。すぐに懐かしさや思い出をググれるからね……思い出に浸ってる世代が今じゃ多過ぎるんだよ。だから、誰も前を見ようとしないんだ。俺が一番危惧してることはね、次の若い世代が自分たちだけのものを掴み取れるようになるためには、俺たち前の世代が全員死ななきゃ無理なのかってことでね」
さらにオアシス再結成の実現性については次のように語っている。
「その金が必要だったらやるよ。だから、すっからかんになったらやるよね。で、正直にそうした事情も話すだろうし。でも、今の俺にはやる必要がないんだよ。やるだけのまともな理由もなにも思いつかないんだ。ここで膝を突き合わせて議論をしてもいいし、好きなだけいろんな理由を投げてかけてもらってもいいけど、でも、音楽的にいって、なんであれをまたやらなきゃならないんだってことになるんだ。ファンがなにを欲しがってるかなんてことは俺は興味ないんだよ。そういうことが気になるわけじゃないんだ」
なお、ブラーのアレックス・ジェイムスは先頃ジ・インディペンデント紙に、オアシスが再結成したらブラーの前座を務めるのもいいのではないかと次のように語っている。
「リアム(・ギャラガー)も"ロンサム・ストリート"が今年一番気に入った曲だと公言してくれてるからね。ほんとに嬉しいよ。おまけにデーモンとノエルも今じゃ親友同士だし。だから、やっぱり今は前向きに考えるべきなんだなってぼくも考えるんだよね。こういうハッピー・エンディングが待っていたなんて本当に素敵なことだと思うよ。だから、オアシスも再結成するといいなと思うよ。ぼくたちの前座をやればいいんだから」
(c) NME.COM / IPC Media 2015