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    カルヴィン・ハリス、スーパー店員からDJへの転身のきっかけを語る

    カルヴィン・ハリス、スーパー店員からDJへの転身のきっかけを語る - 2007年作『アイ・クリエイティッド・ディスコ』2007年作『アイ・クリエイティッド・ディスコ』

    カルヴィン・ハリスはかつて嫌気がさして音楽をやめようと思ったこともあると明らかにしている。

    昨年1年でカルヴィンは6600万ドル(約79億2千万円)稼いだと経済専門誌のフォーブスは推定しているが、デビュー前にはスーパーのチェーン店マークス・アンド・スペンサーの店員として働いていたことをプレスティージ誌に語っていて、ある時点で「音楽をやるんでもう充分過ぎるほど時間もお金も使い尽くしたって気がついたんだよ。もうちょっと自分の人生を生きてみたいと思ったんだ」と打ち明けている。

    実際、カルヴィンは一度ロンドンへ出たものの金策に困り、地元スコットランドのダムフリースに舞い戻ってスーパー店員としていそしんでいたというが、マイスペースで大きなきっかけを掴んだことを次のように振り返っている。

    「2006年のことで、まだたくさんの人たちがマイスペースで新しい音楽を探しては面白がってた頃のことなんだ。ぼくはレコードのライナーノーツとかで見かけたことのあるようなプロデューサーとかDJの名前をマイスペースで検索してはぼくの音楽を聴いてほしいっていうメッセージを送りまくってたんだよね。基本的にスパム・メールを送ってたわけだよ。そのひとりがDJのブッキングをしたり、フェスティヴァルを運営したりしてたマーク・ギレスピーっていう興行屋さんで、もうひとりがEMIで職を得たばかりのフェリックス・ハワードという人で新しい音楽を探してたんだよね。このふたりがぼくに返信してくれたんだよ。マークはDJを手がけてるマネージャーをふたり知ってると教えてくれて、全員でミーティングをやるべきだと言ってくれて、フェリックスはぼくの作品の著作権管理代行契約を交わしてくれたんだよ。マークは今もぼくのマネージャーをやってくれてるし、ぼくの著作権は今もEMIが管理してくれてるんだ。だから、すべてがその1週間で決まったんだよ。ほんとわけわからなかったよ。文字通り、マークス・アンド・スペンサーで売り場に出ていた時に電話があって、EMIから3万ポンド(約530万円)の3年契約でどうだと言われたんだよ。電話を切ったあとで『どうしよう?』って思ったのをよく憶えてるよ。その頃、もう年2万ポンド(約350万円)くらいの収入があったから、本当にやめていいのかどうか悩んだんだよね。本当にやめてよかったよ」
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