クラフトワーク、スマホ充電器を「クラフトワーク」と命名したメーカーを訴える

クラフトワーク、スマホ充電器を「クラフトワーク」と命名したメーカーを訴える

4月から短いヨーロッパ・ツアーに出る予定のクラフトワークは、スマートフォンなどの携帯端末やカメラ用充電器のブランド名をめぐってドイツの電機メーカーに対する訴訟を起こしている。

問題のブランド名は「クラフトワーク」とそのままだが、クラフトワーク(kraftwerk)とはドイツ語で発電所を意味していて、スマートフォン用の充電器であるからクラフトワークと名付けたことになんの問題もないはずだとメーカー側は主張している。さらにこの充電器ではほかの電源から電気を取るのではなく、ライター用のガスなどを充填することで発電が行われるという画期的な技術が採用されていて、まさにクラフトワークという名前がふさわしいものになっているとか。

充電器を開発したのはイーツェレロン社で、生産に際して資金募集サイトのキックスターターで出資を募ったところ、すでに目標額50万ドル(約6100万円)の3倍にあたる150万ドル(約1億8200万円)以上が集まっている。

ただ、問題なのはクラフトワークのラルフ・ヒュッターが「クラフトワーク」というバンド名を商標登録していることで、しかもラルフはこの名前を「音楽バンド」に限らず、さまざまなジャンルについて登録していて、その範囲は「音楽エンターテインメントにおける映像データや画像データ」にまで及んでいるという。

イーツェレロン社はドイツのドレスデンで起業したものの、操業はデラウェアで行われているため、訴えはデラウェアの裁判所で行われていて、ラルフは自身が「クラフトワーク」を商標登録していること、さらにこの充電器について消費者の間でバンドとなにかしらの繋がりや関係があるという混乱を招くとして、名称使用の差し止めを要求しているという。

発電充電器クラフトワークのキックスターター・ページはこちらから。
https://www.kickstarter.com/projects/265641170/kraftwerk-highly-innovative-portable-power-plant/description
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