ジェイムス・ブラント、上流出身者がカルチャーを独占しているとの英議員発言に猛反発

ジェイムス・ブラント、上流出身者がカルチャーを独占しているとの英議員発言に猛反発 - 2013年作『ムーン・ランディング』2013年作『ムーン・ランディング』

ジェイムス・ブラントはイギリスの労働党のクリス・ブライアント議員から上流階級出身であることを皮肉られ、激しく反論している。

事の発端は3月公開の映画『博士と彼女のセオリー』でスティーヴン・ホーキンス博士を演じたエディ・レッドメインがゴールデン・グローブ賞を受賞したことについて、ブライアント議員が育ちのいい役者やミュージシャンばかりが脚光を浴びていると揶揄したことで、「エディ・レッドメインの受賞は喜ばしいのですが、エディ・レッドメインやジェイムス・ブラントやこういう一党にカルチャーを独占されるのも問題ですね」とさも憂慮すべき問題であるかのようにザ・ガーディアン紙に語ったこと。これに対してジェイムスはザ・ガーディアン紙に公開書簡の形で返答し、この中でブライアント議員を「偏見に満ちたクソボケ」呼ばわりし、自身は確かに生い立ちとしては恵まれていたかもしれないがそれが自分の音楽活動のために役立ったことは一度もないとしていて、音楽も友人から教わった四つのコードを使って独学したものだと説明している。

「音楽業界で成功していくにあたって、ぼくの生い立ちや背景はあらゆる局面でその邪魔をしてきたんだ。ようやくブレイクした後でさえも、ぼくは気取り過ぎていて業界に向いてないって嘲笑の的にされてきたんだ」

「そこへあんたみたいな人が登場するわけで、人気取り目当てに、ぼくみたいな気取った人間が成功しているのはおかしいと労働者階級の人たちに訴えて、世の中の偏りを直さなきゃならないとかそそのかすわけだよ。でも、あんたのようなポピュリスト的で、妬みを煽る、ただの人気取り的な考えがこの国を一番だめにしているものであって、それはぼくやぼくのクソみたいな歌や気取った訛りなどよりもよっぽど弊害になっているんだよ」

「でも、そんな生い立ちのおかげでぼくはあなたのような視野の狭い、敗北主義的で、どん詰まりにしか導かない、大英帝国の大を取ることだけを考えるような発想に染まらなくて済んだのかもしれないね。他人の成功を見たらすかさず『不公平だ!』って叫ばせる、そういう発想だよ」

ジェイムスはそう言い切ってから「そのことを(ケツに)ぶちこんどけよ、ジェイムス・カッキング・ファントより(ジェイムス・ファッキング・カントでは活字にできないため綴りを入れ替えている)」と書簡を締め括っている。

これに対してブライアント議員は「そんなに顔を真っ赤にしていきりたちなさるな」と返答している。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする