11月12日に新作『ソニック・ハイウェイズ』をリリースするフー・ファイターズだが、デイヴ・グロールは新作の制作のため行ったシアトルでのレコーディングについて語っている。
新作はアメリカの8都市でそれぞれに8曲の制作が行われたが、その中でもニルヴァーナが1994年に"ユー・ノウ・ユア・ライト"をレコーディングしたシアトルのロバート・ラング・スタジオを訪れた経緯について次のようにデイヴはベルギーのラジオ局、スタジオ・ブリュッセルに説明している。
「シアトルというのは俺の人生がニルヴァーナとともに変わった場所でもあり、また、俺がフー・ファイターズで人生をやり直したところでもあるんだ。俺はシアトルを今回のプロジェクトのたとえとして説明してみせて、シアトルの話をしてこのクレイジーなスタジオを紹介するんだよ。このスタジオはニルヴァーナが最後のレコーディングを行ったところで、シアトルの北の方にあるあんまり知られていない妙なスタジオで、俺の自宅の前の通りをちょっと行ったところにあったんだよ。そこでレコーディングをして、間もなくしてカート(・コバーン)が死んじゃったんだ」
その後、デイヴはニルヴァーナ解散後にこのスタジオでフー・ファイターズとして再起していくきっかけも掴んだことを説明し、さらに今回の新作のためにこのスタジオに戻って新作用に"サブテレニアン"を形にすることになった経緯も説明している。
「ニルヴァーナが終わって俺としてはもう音楽なんか作りたくないとも思ったんだけど、しばらくしてからこうも思ったんだよ、『ちょっと待った、やっぱり音楽こそが俺がやり直すきっかけになるものだし、俺を癒してくれるものになるはずだし、だから、俺が続けて行かなきゃならないものじゃないか』ってね。だから、あの時と同じスタジオに戻って、またレコーディングを始めて、そうしたら俺の人生がまた始まったんだ。そのことがこのエピソードのテーマになって、だから、この曲のテーマにもなったわけだよ」